旅行準備と往路

2019/10/14


旅行企画

旅行の日程選択については既に書きたように10日間ツアーでしかも金曜日発か月曜日着しかだめなので、その日程でマチュピチュとイグアスの滝に行けるツアーを探しました。当初は2019年の3月、息子の高校が決まっているであろう時期に私がリフレッシュ休暇を取って行くつもりで、2018年10月にはHISのツアーに申し込んでいました。ちょっと余計なアルゼンチンのブエノスアイレスが入っているのですが、他に選択肢が全く無かったのでそのツアーにしていました。

しかし12月に入っていろいろとマチュピチュのことを調べていたら、3月は雨期であることが分かりました。ということは天気が悪い可能性があります。マチュピチュは最も期待している所。特にあの絶景を最高の天候の中で見たい。遠い南米なので、そうおいそれとは行けない訳ですから、またリベンジなどできません。

[マチュピチュの年間降水量]

その昔、スイスのユングフラウで天候が悪く、非常にがっかりしたことが思い出されました。旅行は天気がいいに決まってますが、特に山岳地帯は天気が悪かったら最悪です。勿論雨期でもずっと降り続くことはないともありました。しかし旅程ではマチュピチュに半日しかいません。晴れるのを待つ余裕はないのです。

一方イグアスの滝は雨期の方が当然水量も多く、迫力があるに違いありません。しかし今回の旅行はマチュピチュがメイン。こちらを優先したい。またイグアスの滝は乾季でも十分迫力があるのと情報。更に言うと雨期は確かに水量が多く迫力はありますが、あまりにも多くて激しい水しぶきで返って観光しにくいとの情報もありました。少なくとも写真やビデオが最悪撮れない可能性もあります。

私の撮影機器(OlympasのデジカメとPanasonicのハンディカム)は全く防水性がないので、雨天では使えません。水しぶきが激しい場合、雨の中にいるのと全く同じということでこれはこれで困ったことになります。

いろいろ悩んだあげく家内にも相談して、やはり日程変更する決断をしました。まだHISのツアーはキャンセル料なしでキャンセルできます。替えるとしたら次の夏休み期間しかないですが、そのころは丁度乾季です。ただキャンセルには時間的余裕があるので、一旦夏のスケジュールが出る年明けを待つことにしました。恐らくHISで同じ旅程のツアーが夏にもあると思われるので、日程変更を依頼するつもりでした。

翌年1月、HISの夏のスケジュールが出ました。すると何と金曜日発の今回と同じ日程がないのです。8月に至ってはそもそも旅行企画自体が全くありません。そのためやはり日程変更は諦めることにしました。雨期でもマチュピチュの天気がいいことを祈るのみです。

しかし改めて他の旅行社のツアーを調べたところ阪急交通社でいいのがあったのです。金曜日発で費用もHISのものより若干高い程度。夏休み時期としては安いくらいです。しかし阪急交通社は関東に殆どオフィスがなく、詳しい話は聞けなかったのですが、まあそれはいいかなということで、早速HISはキャンセルして阪急交通社の方を申し込みました。

因みに費用は一人63万円。アメリカ、ロスまではANAのビジネスクラスなので仕方ありません。ただナスカ地上絵観光もオプションということで、一通りのオプションも申し込むと70万円を越えます。3人で200万円越えを覚悟しないといけません。それでもJTBや近畿日本ツーリストなどは同じような内容のツアーが100万円くらいするので、阪急交通社やHISはやはり安いです。


旅行準備

旅行の準備としては、ブラジルのビザ取得とロスでのトランジット用にアメリカのESTAの取得があります。その他息子のパスポートが切れるのでその延長くらいでしょうか。

ブラジルのビザは面倒なので旅行社に依頼するか悩んでいましたが、少しでも費用を抑えるために自分で取るつもりでいました。ところが3月頃、ブラジルビザ免除が発表されました。6月17日からということでこれはラッキーでした。当初の3月ではまだ必要だった訳です。

アメリカのESTAはカンクン旅行の際にも取ったので特に問題ありません。その他は今回は添乗員付きの団体旅行です。いつも通りの準備で済みます。ただ8月は南米は冬。と言っても南米ですから常夏なのだろうと思っていたのですが、今回標高の高いマチュピチュやクスコへ行くので、冬物に近い装備も必要なようでした。


撮影機器の防水対策

基本的な旅行準備は上記程度ですが、今回特に留意していることがありました。

先ほどイグアスの滝での撮影機器の防水性について触れました。今回乾季を選んだことで基本的には必要ない訳ですが、一つそれでもどうしても対策をしておきたいことがありました。

それはイグアスの滝のボートツアーで滝つぼ突入するシーンの撮影です。Youtubeなどでその映像を見て、これは是非動画を撮りたいと思いました。一方防水対策をした撮影機器がないために、そこだけ撮れなかったと残念がっている動画なんかも投稿されています。滝つぼ突入シーンは単なる水しぶきが少々かかるといったレベルではないんで、ほぼ水没に耐えうる防水性能が必要です。

基本的には手持ちの撮影機器でいいのですが、ここだけは何とかならないか。勿論デジカメやハンディカム用の水中撮影用のケースのようなものもあるにはあるのですが、汎用的なので使い勝手が分かりません。あまりまじめに調べてはいなかったのですが、実際イグアスの滝のボートツアーで滝つぼ突入するシーンを撮った方は殆どGoProのアクションカメラを使っていることが分かりました。

[GoPro HIRO 7 Black]

定番のアクションカメラということで、Youtube用撮影には欠かせない存在のようです。もうこれしかないと思いました。水深10mの防水性能を備えているので滝つぼ突入程度なら楽勝です。勿論今時の4K/60fpsでの撮影が可能です。手振れにももの凄く強く、言うことがありません。

しかもよくバイクなどの走行映像などもこれで撮って投稿されています。バイク乗りの私としはそういった用途にも使えます。もう買う気満々でパンフレットで機種選定まで始めました。

しかし問題は価格です。グレードがいろいろあるのですが、どうしてもこの手の製品を買う時は最上級のものを買いたがる私としては、一番上のHIRO 7 Blackが欲しいと思いました。それは5万円以上するのです。まあバイクでも使えるし、200万円以上かかる旅費に比べたらどうってことありません。

ただ、たかが5万、されど5万です。またバイクで利用する場合、結構アクセサリーが必要だったりします。何気にそのへんで金が更にかかりそうです。それにバイクの走行シーンなんて撮って、何か面白いかなとかも考え始めました。あればあるで他に使えるシーンはあるかもしれないけど、なかなか踏ん切りがつきませんでした。

そんな頃突如浮上したのがスマホの防水ケースです。私の持っているスマホはiPhone 8 Plus。4K/60fpsも撮影できるので、動画の撮影機器としてはズームができない以外は、2Kしか撮れないPanasonicのハンディカムより優れてます。実は今回の旅行で動画は基本的には使いやすいハンディカムを使いつつも、重要なシーンはiPhoneで4K撮影もしようと考えていました。

優れた防水ケースがあれば、これが使えるではないかと考えた訳です。そこで実は家内が以前スマホを購入した際に試供品でついてきた防水ケースを持ってました。

[試供品の汎用スマホ防水ケース]

ただ家内曰く、これは使い物にならなかったようです。風呂場でYoutube動画を見るのに使ってみたのですが、殆どタッチパネルが操作できなかったそうです。

そこで家内が5月にもう少しちゃんとした防水ケースを購入しました。それこそiPhone 8 Plus専用(サイズが同じなのでiPhone 7 Plusでも利用可能)のものです。

[iPhone 8Plus専用防水ケース]

勿論タッチパネルも操作できるし、ホームボタン、電源ボタンなど一通り問題なく操作できたとのことでした。防水性も少なくとも風呂でじゃんじゃんシャワーがかかっても全く問題なかったとのこと。(仕様的には水深6mまでOKとのこと)

[防水ケースを装着したところ]

さすが専用ケース。通常のスマホケースとしても使えそうなくらい違和感がありません。もうこれっきゃないと思いました。因みにこのケース、2千円程度。言うことありません。

ただ不安なのは指紋認証ですね。これはケース云々ではなく、そもそも普段も手が濡れるとなぜか指紋認証しないんですよね。まあその場合普通にパスコードを入れればいいですが、咄嗟に撮りたい時とかは困ることがあるかもしれません。それもサスペンドさえさせなければ問題ないことです。


旅の懸念事項

 これでイグアスの滝のボートツアーの準備も万全です。後は当日を待つのみですが、そもそも旅にはトラブルがつきものだし、予定通りにはいかないことも多いです。しかし今回の旅ではいくつかのこの旅特有の懸念事項があります。

事前に万全の対策をしていても、天候等、人知の及ばないものや、運不運にかかわるもの、未経験なので実際どうなるか、やってみないと分からないものなどが多いです。

  1. マチュピチュの天気
    これのためにわざわざ日程変更したことは述べました。しかし乾季にしたとは言え、砂漠ではないのですから、雨が降ることは勿論あります。この旅最大の期待事項であるがゆえに一番の懸念事項でもあります。晴れてくれることを祈るほかありません。
     
  2. イグアスの滝のボートツアーでしっかり滝つぼ突入の動画が取れるか
    前述したよう事前にできることはやってみました。しかし実際滝に突っ込んだ時にどんな感じになるのか、わからないのでしっかり撮影できるかは未知数です。あまりにも激しくて撮影どころではないとか、乗船時に撮影機材を持っていることを禁止されるとか、結局操作がうまくできず撮れないとかなどなど。
     
  3. ナスカ地上絵 セスナの飛行機酔い
    セスナでは地上絵を左右の人に万遍なくみてもらうため、ものすごく旋回をするそうです。そのため口コミでは多くの人が嘔吐してしまうとありました。何とか耐えられた人もその嘔吐物の匂いなどでやはり耐え切れず嘔吐してしまうとか。地上絵ならぬ地獄絵だという話でした。勿論酔い止めを飲むなど、やれる対策はしておきますが、特に我が家は家内と息子が普段も車酔いをするにしてしまう方なので、セスナ遊覧に果たして耐えうるのか。
     
  4. ナスカ地上絵 セスナの墜落
    ナスカ地上絵見学のセスナ墜落の危険はあります。そんなことを気にしていたら、飛行機も何度も乗るのですから気にしてもしょうがないと思うかもしれませんが、実は以前会社の同僚から、あまり報道されてないけど結構あるという話を聞いてました。やはり不安ですよね。この他イグアスの滝でもヘリに乗ります。
     
  5. クスコでの高山病
    クスコでは3400mの標高で観光、宿泊するので、高山病の心配があります。高山病対策の薬のようなものはないので、どうなるか分かりません。睡眠不足が助長するという話もあるので、できるだけ睡眠はしっかりとりたいですが、なかなかままならないことも多いです。
     

さてこららの懸念事項がどれくらいクリアされるでしょうか。


往路

2019年8月16日(金)、飛行機の時間が16時なので、14時頃に成田についていればいいのですが、せっかくラウンジも使えるので、1時間ほど早めに行くことにしました。我が家を出たのは午前11時。成田エクスプレスで13時前には成田に着きました。

最初に阪急交通社のカウンターで手続きです。

 
ビジネスクラスのチェックインカウンターです。殆ど並ばずにできることがエグゼクティブ的でいいですね。

 
そしてANAのラウンジ。ビジネスクラス客の特権です。前回たまたまビジネスを使えたフランス旅行の時はJALのラウンジでした。海外出張でビジネスを使う時もJALなので、ANAのラウンジは私も初めてです。

 
いい席を確保しました。

機内もビジネスなので食事もいいのですから、程々にしないといけませんが、寿司やうどんを食べたりして、少々食い過ぎました。


いよいよ搭乗

15時50分、搭乗です。ANAのビジネスクラスも全席通路アクセス可能。シートもフルフラットになるなど、JALのスカイスイートやエールフランスのビジネスシートと変わりありません。

 
息子もビジネスは二度目ということになります。

 
そしてビジネスの良さは食事がコースで出てくること。時間はかかりますが、スペースに余裕があるので食事時間帯もトイレに行ったりすることが自由なのが、個人的には一番ありがたいことです。

まあANAビジネスクラスについてこれくらいにしておきます。興味のある方はANAビジネスクラスにもう少し詳細を書いたのでご覧下さい。


ロスアンゼルス到着

 成田を立ってから約9時間半で、アメリカ、ロスアンゼルスの街並みが見えてきました。結局1時間くらいしか寝れませんでした。

着陸したのが10時35分。リマ行きの出発は14時15分なので、3時間40分あります。アメリカでのトランジットは9・11以来一旦アメリカに入国し、すぐ出国するという手続きが必要になりました。そのためにESTAが必要な訳ですが、カンクン旅行の時はこの手続きにそれなりに時間がかかってます(往路は30分程度だったのですが、復路では1時間10分かかりました)。とりあえず3時間40分あるので、問題ないでしょう。逆に到着便の場合はラウンジが使えないので、結構時間を持て余すかもしれません。

ところが。。。です。

 
予め添乗員さんからは、細かい手続きについて成田の時点で説明がありました。機械で手続きすること。その際に出てくるレシートのようなもの(これが後で重要になるので、正式名称は分かりませんが以降「通関レシート」と呼びます)が、もしバッテンがついてなければ簡単な窓口の手続きで済むという話。またバッテンがある場合でも、少々の時間がかかるものの窓口の通常の手続きで通過できるとのこと。

またよく利用する税関申告書は使わないので記入しておく必要はないとのことでした。実はこれがまたちょっと曲者でした。

[通常使う税関申告書]

 
出入国手続きの窓口ではこの渋滞です。この時間にアメリカに到着した便が多かったのでしょう。それでもカンクンの際の復路と同程度なのでこの時点では特に気にしていませんでした。

 
20分以上並んだでしょうか、やっと添乗員さんの言っていたATMのような通関手続きをする機械に辿りつきました。以前カンクン旅行の際のトランジットの時はこのようなものはあませんでした。電子化されて効率化されたのでしょう。きっとカンクンの時よりはスムーズにいくとこの時点では信じていました。

[通関手続きをする機械]

家族は続けて手続きをしますが、基本的には一人一人やます。まずパスポートをスキャンして、いろいろな質問に答えつつ、指紋のスキャンもします。最後に顔写真を撮ります。

3人分それぞれ実施すると最後に以下のような紙切れ(「通関レシート」と呼ぶと決めてましたよね)が出てきます。ただ最初に実施した私の分しか出てきませんでした。この時点では、そういうものなのかと思っていました。(これが極めて問題だったのですが)

[私の通関レシート]

やはりバッテンが付いてますね。案内をしている職員にこの紙を見せると、バッテンがついている場合に進む窓口が指定されます。

またここでその窓口まで20分くらいは並んだと思います。やっと窓口について3人纏めて手続きをしようとしたところ、通関レシートは他の二人の分も提出するように言われました。勿論私の分の一枚しかないと言いました。「Why?」と言われましたが、一枚にしか出てこなかったとしか言いようがありません。

では税関申告書を出せと言われました。しかし前述のように用意していませんでした。そもそもその用紙すら持っていません。戻って添え付けの用紙に書いてくるしかありません。またこの長い行列に最初から並び直さないといけませんが、仕方ありません。

今思うと通関レシートは、少し遅れて家内と息子の分も出てきたのかもしれません。それをちゃんと見てなかった可能性があります。私は1枚しかないことを怪訝に思ったのですが、家内が特に何も言わないのでその時は指摘しませんでした。

戻って添え付けの税関申告書の用紙に必要事項を記載して再び最初から並び直しました。ここまでもう1時間近くかかってしまいましたが、まだ2時間あるので、大丈夫でしょう。

そのため必要ないかもしれませんが、もう一度機械での手続きもやってみました。すると今回はちゃんと3人分出てくるではありませんか。やはり取り忘れただけだったのです。今思えばこれが痛恨のミスだったことになります。ただし依然バッテンは付いてました。

しかし今度はその後先ほどと違う列に並ばされました。そのこと自体は問題なかったのかもしれませんが、先ほどよりも時間がかかるといやだと内心は思っていました。


事態が急転悪化(システム故障)

そんなことをしていると「ピーーーー」というけたたましい警告音があたりに鳴り響きました。最初は何だろうとは思いつつも特に気にしていませんでした。しかしよく様子をみると窓口で手続きが行われていませんでした。全く人が通過してないのです。依然警告音はなり続けています。

段々事態が分かってきました。どうもシステムが故障したようです。そのため窓口で処理ができず、一切手続きが停止してしまっているのです。今鳴り響いているのはシステム故障の警告音だったようです。

何しろアメリカでのこと。周りの人間の話の内容や放送などもよく理解ができません。どのような故障なのか、すぐ治りそうなかも分かりません。それでもきっとすぐに治るだろうと勝手に信じていました。

30分くらいたって警告音はやみ、故障が治ったようなことを言っている人々がいて、ほっとしました。しかし依然手続きは開始されません。窓口の職員もボーとしているだけです。

周りをみると我々のツアーの人をはじめ添乗員さんもいません。どうも皆このシステム故障が起こる前に通過できたようです。我々も前述のようなミスがなければとっくに通過していた訳ですから。ただ通関の向こうにいってしまった添乗員さんとは話もできないので、この事態を添乗員さんが知っているのかも分からず、非常に不安な時間を過ごしていました。添乗員さんの携帯に電話しましたが出ません。海外ローミングがまだうまくいってないのでしょう。

最初に並び始めてから1時間半。リマ行きの飛行機出発までも1時間半ですが、一向に手続きが再開される気配がありません。職員が忙しく動き回っている様子もなく、一体今何をしているのかも分かりません。何だか昔のメキシコでのバス故障を思い出しました。それでもまだ1時間半あるので何とかなると信じているというか、祈っていました。

そんな折、一人の恐らく日系アメリカ人と思わる日本語堪能な職員が我々を探しに来ました。添乗員さんに頼まれて来たとのこと。リマ行きの飛行機に乗る必要がある我々を優先的に手続きしてくれると言うのです。これで助かった!と思いました。

通常の列を離れて、別のところに案内されました。これで一安心と思ったのですが、それでも手続きは一向に行われません。もうシステムを使わない手作業でやるのかと思ったのですが、そういう訳でもないようです。単に列を一番前にしただけで、いずれにしてもシステムが復旧しないとだめなのでしょうか。ぬか喜びだったのか。

ただ先ほどの日系アメリカ人の職員が、「必ずリマ行きに乗せますから」と言ってくれたので非常に心強かったです。しかし一方でこんな話もしてきました。

今日はもうこの便を逃すと後のリマ行きは満席とのこと。更には明日も明後日も同様ということ。だから今日何とかしようとしているのだと。今日の後の時間の便に乗せることができるなら、無理に予定の便に乗せる必要は必ずしもないのだと言ってました。実はこの話が我々を更に不安にさせることになります。

というのは前述のような頼もしいことを言うと共に、でも「結局システムが治らないと私にも何もできない」とも言うのです。え?どっちなの? 絶対乗れるようにしてくるの? それともできない可能性もあるの?

やり場のない怒りと不安。特に自分達のミスも絡んでいるので怒りのぶつけようもないのです。本当に最初のミスが悔やまれます。あれがなければ、こんなシステムトラブルなど起きたことすら知らないで済んだのに。またせめて税関申告書を書いていれば、あそこで何とか通過できたはず。必要ないといった添乗員さんも恨みましたが、後の祭りです。

リマ行き飛行機への乗り損じの可能性が高まってきたので最悪の事態を想像しました。

予定のリマ行きの飛行機に乗れないと、先ほどの職員の話からすると、今日はおろか明日も明後日もここロスアンゼルスに留まることになります。今回のツアーはリマに行った翌日にはやはり飛行機でクスコへ、その後もほぼ毎日移動と分刻みの過酷な日程です。1日でも遅れたらもう追いつくことはできません。ツアーの中でここを通過できていないのが我々家族だけなら、他の人は我々を置いて先に行ってもらうしかありません。我々だけのためにツアー自体の中止、大幅日程変更などあり得ません。

とすると我々はもう旅行は諦めざるを得ないのです。後でツアーに合流することは不可能でしょう。その場合勿論200万円の旅行代金は一切帰ってきません。それどころかロスでの宿泊日本への帰国便自腹かつ、すべて自分たちで手配しないといけない訳です。想像しただけでも、頭がくらくらしそうな地獄のような事態です。内蔵が沸騰しそうというか、長い人生こんな不安は初めてです。

勿論そんな話は家内ともしません。家内も考えていたかもしれませんが、そんなことはお互い絶対口にしたくありませんでした。尚、息子は事態がここまで深刻だったことは把握していないようなので、あえて不安にするようなことは言いませんでした。

こんな事態は前述の事前の懸念事項には入っていません。まさか無事南米につくかなんてことを心配することになるとは思ってもみませんでした。

リマ行きの出発までついに1時間を切りました。例えここを過ぎても、飛行機から降ろした荷物の受取り、リマ行きへのチェックイン&荷物預け、手荷物検査など搭乗の手続きはあります。不安な気持ちは頂点に達していました。


やったー!神様ありがとう!

しかし13時半頃(飛行機発まで45分)だったでしょうか。突然我々の手続きが開始されました。手動で開始したのか、一部システムが使えるようになったのか詳細は全く分かりませんでした。しかし、やったー!これなら必ず間に合うと思いました。

手続き自体はあっという間。急いで出ると不安そうに待っていた添乗員さんと合流。我々の荷物は既に受け取っていてくれました。4人で大きな荷物を持ってひらすらダッシュしました。リマ行きのサテライトまでは結構な距離があったのです。何とかチェックインを済ませ、他のツアー客の皆さんとも合流して、急いで搭乗のための荷物検査。ここはあっという間(そう感じられたのかもしれませんが)。飛行機はサテライトから離れたところに止まっているようなのでシャトルバスに飛び乗りました。13時40分のことです。

[飛び乗ったシャトルバス]

 
何だかまだ心臓がどきどきしていましたが、一方で本当に助かったのか夢のようでもありました。ここからはエコノミーですが、そんなことはどうでもいいです。とにかくこの飛行機に乗れたのだと涙が出そうでした。神様ありがとうございます。

因みに写真のように飛行機は、窓際左右二列すつ、中央三列の通路二列で比較的小型の飛行機です。我々は中央右側2列とその右隣りで通路を挟んだ通路側1列がアサインされていました。3人並んでいませんが、すぐ傍です。私と息子が中央二列に座り、家内が一人離れた方の席に座りました。家内の隣(窓際)の方は同じツアーでお一人様参加の年配の女性の方でした。

尚、これは後で知ったことですが、今回の空港でのシステム故障は、全米の空港で起きた出入国管理システムの障害だったのです。ロスアンゼルス空港だけのシステム障害ではなかったんですね。とんでもないトラブルに巻き込まれたものです。


飛行機故障

14時15分、定刻通り、ラタム航空のリマ行きは動き出しました。まだ興奮は収まりませんが、きっとこの後はロスまで全然寝てないとのトランジットの苦労で眠れるかもしれません。

しかし飛行機はタクシングを初めてから一向に離陸しません。混みあっている場合、サテライトを離れてから離陸までに時間がかかることはよくありますが、それでも遅いように感じました。

外をよく見ると先ほどの出発した場所に戻っているではないですか。そこでやっと放送が入り、何と機体の異常で点検するというのです。そして全員一旦降機することになりました。15:20のことです。

どんな異常なのかさっぱり分かりません。そもそも直せるものなのか、別機体にするのか分かりません。普通ならとんでもなく不安なトラブルでしょうが、我々にとっては先ほどの通関時のトラブルに比べたら屁でもありません。

何しろ皆さんと一緒だというだけで全然違います。勿論このままロスに足止めになるとリマ行きの飛行機ことを知っている我々としては、今後の日程が大変そうだと想像がつきますが、皆が一緒なら添乗員さんが何とかするだろうと思うからです。

さて空港ビルに戻ってきて、食事券(クーポン券)が配られました。以下はそれに並んでいる時です。

16時20分、皆さん食事券(一人$25分もくれました)をもらったので、ここで一旦解散ですが、再出発の目途はたっているようで、17時には再集合ということでした。

我々はケンタッキーで食事を取りましたが、一人$25も買えません。

 
結局この後、17時半頃同じ機体に再び搭乗しました。原因は何だったのか分かりませんが、まあいいでしょう。18時10分には出発。ほぼ4時間遅れということですね。

まあ今思えば、通関時のトラブルはもう4時間余裕があったことになりますが、それは結果論に過ぎません。

このフライトでは2時間ほど寝れたように思います。息子は殆ど寝てました。エコノミーでも寝れるってすごいです。


リマ着

ジャスト8時間のリマ時間の午前4時半にリマ空港につきました。

[ペルー入国ゲート]

  
一時間後の5時半にはリマ空港を後します。

そしてリマのホテルについたのは午前6時。元々2時予定でしたから丁度4時間遅れですが、結局観光には全然影響はありませんでしたが、自宅出てから実に33時間。予定通りなら30時間を切っていたはずですが、30時間を越えてしまいました。

やっと着いた!

この後はちょっと仮眠をとった程度で、早速リマ市内観光へでかけました。

■2018年8月16日(金) 晴れ 往路
11:00 自宅を出る
11:21 京急川崎発
11:35 品川着
11:50 品川発 成田エクスプレス 23号
12:58 成田第二空港ターミナル着
13:15 阪急交通社のカウンター着
13:31 阪急交通社のカウンターで説明終了
13:47 チェックイン完了
13:58 出国
14:00 ANAラウンジ
15:21 ラウンジ出
15:31 集合説明
15:50 ボーディング NH-0176
16:15 タクシング(定刻16:05)
16:45 離陸
17:30 食事サービス開始
19:02 やっとデザート
 映画見る
24:08 一風堂ラーメン
(08:08 ここからロス時間)
10:35 ロサンゼルス空港着陸(9時間50分)15時間(定刻10:25)
10:45 サテライト着
11:17 入国審査並びはじめ
 一度だめで再度並んでいたら、システム障害で全然進まず。
13:30頃に何とか入国管理通過。急いでゲートまで走る。
13:41 バス乗車
13:49 ボーディング LA-2477
14:15 タクシング(定刻通り)
15:20 機体トラブルで再び降機
15:40 食事券をもらうため並ぶ。
16:20頃一旦解散
16:39 ケンタッキーへ。
17:29 再びバス乗車
17:38 ボーディング
18:10 タクシング
18:30 離陸

■2018年8月17日(土) 曇り(リマ観光&泊)

02:30 リマ空港着陸(8時間JUST)
(04:30 ここからリマ時間)
04:34 サテライト
04:45 降機
04:54 入国
05:29 空港出る
06:00 ホテル シェラトン着(家を出てから33時間JUST)
06:18 一旦部屋へ。


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