バルセロナ

バルセロナでオリンピックが行われていた時、奇妙な広告が日本の新聞に掲載されていたのを記憶されているでしょうか。

一面にカタロニア地方の地図とバルセロナの位置、そして「バルセロナはカタロニアです」の文字です。すなわちバルセロナ・オリンピックがスペインのオリンピックとして行われていることへの抗議です。

そうこのカタロニアには、我々はスペインではないという考え方があるのです。独立運動こそ決して活発なものではないようですが、皆無ではないし、少なくとも話している言語は、スペイン語ではなくカタロニア語だと誰もが言ってます。

多くの点でスペインの他の地域と違うのは、風土とこうした人々の意識なせる賜物なのかもしれません。

アントニ・ガウディの作品群が有名ですね。これらが世界文化遺産に登録されています。

2016/10/28

サクラダ・ファミリア教会

アントニ・ガウディの未完作品です。バルセロナ市のシンボルであるこの建物は、綿密に構成された象徴詩的なシンボロジーと共に、パラボリックな(放物線状の)構造のアーチや、鐘楼に据えられた自然主義と抽象主義の混在する彫刻などで、大胆な建築様式を誇っています。

贖罪教会なので、作業の財政は喜捨に頼っているそうです。そのために、別々の箇所を同時に建設することはできなかったのですが、1990年代以降は訪問者の流れと作品の世評の高まりが財政状況を好転させました。

かつては完成まで300年はかかると予想されていた工事ですが、スペインの経済成長や入場料収入などに支えられて進捗は加速しています。さらには21世紀に入ってから導入されたIT技術を駆使し、ソフトウェアによる3D構造解析技術と3Dプリンターによるシミュレーション検証、CNC加工機による成果が著しいとか。

公式発表ではガウディ没後100周年目の2026年には完成するとされ、この予定が現実となれば、1980年代に見込まれた約300年という建築期間はその後の30年で半減し、およそ約144年の工期で完成することになります。


グエル公園

グエル公園は施主のエウゼビ・グエイ伯爵(スペイン語読みではグエルとなる)とガウディの夢が作り上げた分譲住宅で、1900年から1914年の間に建造されました。

写真はその正面入り口の広く長いモニュメント階段です。

正門を入り右側に建てられた、「お菓子の家」のような門番小屋は一戸建ての家くらい大きく立派な建物です。

左側には管理事務所の小さな建物が建てられています。この建物は実は「もう一つのシンボル」と呼ばれ、29mと高く伸びた塔の先には、「二重の十字架」が設置されています。

こちらはガウディの作品で、どの方向から見ても十字架に見えるように工夫されています。あらゆるところに、ガウディが愛した装飾方法の「トランカディス」で装飾されガウディらしさを感じます。またウォルトディズニーがこのデザインに興味を持ったことも有名です。

建築様式の異なる3つの柱廊につながり、何本もの石橋らで支えられた橋は車が通ることを考慮し、道幅が広く作られています。

園内の高低差によって建築が違い、一番内側はゴシックスタイル、真ん中はバロックスタイル、一番上にあるのはロマネスクスタイルです。


カサ・ミラ

ガウディが54歳の時に設計し、1906年から1910年にかけて実業家のペレ・ミラとその妻ルゼー・セギモンの邸宅として建設されました。

直線部分をまったくもたない建造物になっていて、壮麗で非常に印象的な建物です。あたかも砂丘か溶岩の波のような雰囲気をもっており、外観の波打つ曲線は地中海をイメージして作られたとか。


カサ・バトリョ

大繊維業者ジュゼップ・バッリョ・イ・カザノバスの依頼を受け、1904年から1906年にかけて、ガウディはこの邸宅の改築を行いました。

この改築でガウディは、建物に5階と地下室を加え、玄関広間を広げ、階段や内壁を作り直し、各部屋に曲線的なデザインを持ち込んで、タイルやステンドグラスの装飾を施したのです。


サンタ・クレウ・イ・サンタ・エウラリア大聖堂

正式名称は長いので、バルセロナ市民からは単にラ・セウ(La Seu)と呼ばれているとか。

バルセロナ大司教座が置かれています。


バルセロナ動物園

市民の憩いの場シウダデーヤ公園にある普通の動物園ですが、ここを世界的にも有名にさせていたのは今は亡き白ゴリラコピート君

先天的な色素欠乏、いわゆる白子のために全身の毛の色が白かったことから、スペイン語で「小さな雪片」を意味するコピート・デ・ニエベの名で親しまれていました。

2003年に亡くなり、今はゴリラ館で写真展示を見ることができるそうです。

コピート君の陰に隠れてしまっていますが、この小人カバも珍しいらいいです。

これはカバの子供ではなく、これが大人のカバなのです。

ぱっと見、子供のカバにしかみえませんよね。

一応私は寅年なので、動物園に来ると必ずトラさんを見ます。

何の変哲もない、普通のベンガル・トラですが。


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