Blu-rayの暗号システム

2018/1/5


Blu-rayHD DVDとの規格争いに勝って、もう9年が過ぎました。しかし時代はもうこのような円盤メディアの時代ではなくなってきているようです。ダウンロード配信がこれからは一般的になっていくのでしょう。それでも何らかの利用用途はあるので、円盤メディアはこれからも細々ながら生きながらえることでしょう。

[Blu-rayレコーダ]

それはさておき、Blu-rayはDVD(Digital Versatile Disk)に比べると遥かに強力な暗号化システムコンテンツ保護がなされています。デジタル時代になって、全く同じものがコピーできるため、コンテンツ提供者(映画会社やテレビ局など)は、著作権保護のためにコンテンツを高度な暗号化で保護することが重要になってきました。

最初のコンシューマ向けデジタルメディアであったCD(Compact Disk)を作った時は暗号化を全くしていませんでした。当初はCD-RなどCDのコピー環境がそもそも無かったので、問題ありませんでしたが、パソコンが普及するとコピーしまくりになってしまいました。

そこでDVDでは暗号化を採用したのですが、暗号化強度が低かったのでパソコンの性能が高まると、すぐにコピーしまくりになってしまいました。

この反省のもと、Blu-rayやHD DVDのために策定された映像コンテンツのコピープロテクト規格AACS(Advanced Access Content System)と呼ばれるものです。暗号化強度を格段に高めた他、さまざまな工夫でキー漏洩に対処しています。規格の内容は仔細まで公開された情報ですが、その公開資料を見ても極めて難解です。ここではその難解なAACSについて、それがどういう仕組みなのか、どう強力なのかを基本的に暗号技術や数学の知識、コンピュータ知見などがなくても理解できることを目指して解説します。

  1. AACSの概要
    AACSの概要について解説します。
     
  2. メディア・キーの仕組み
    AACSのことを解説したサイトは沢山ありますが、恐らくここまで詳しくメディア・キーの仕組みを解説したサイトは少なくとも日本語サイトでは私は見たことがありません。

    AACSの肝はまさにこのメディア・キーの仕組みにあるのでしっかり読んでみてください。
     
  3. AACSの感染
    AACSではリボークを効果的に市場に浸透させる仕組みも持っています。不用意なことをやると自分のレコーダのMKBバージョンが上がり、突然リッピングができなくなります。これをリッパーの間ではAACSの感染と呼んでいます。
     
  4. キーの漏洩
    実際のキー漏洩の事例を見ると、その仕組みが実戦としてよく理解できると思われるので、いわばAACSお勉強のケーススタディです。 

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