組み立て2017/10/26 手順整理組み立てにあたり、手順を整理しておきます。以下のように進めます。
ざっと今日やるのはこんなところでしょうか。まずは項番8の最小構成で電源がはいるかが一つの山です。そして首尾よくOSのインストールまで確実に終わったら、それから周辺機器に着手します。最小構成で一旦電源投入までやるのは自作の定石です。電源が入らない場合、また入ってもその後の起動やOSインストールで何らかの問題が起こる場合、原因究明、原因部品特定するのに接続機器が多いと手間がかかるからです。 人によっては、マザーボードをPCケースにセットしないで電源などを接続してテストする方もいるようです。何かあった時に部品を返品、またはお店に持っていくのにまたばらさないといけないのが面倒だからです。 ただその場合、スイッチオンする術を私は持っていないので、PCケースへのセッティングは行いました。これまでの自作もすべて同じです。 最小構成でOSのインストールも行い、最低限のOS設定なども行って、パソコンとしての基本的な動作をすることが確認できてから、周辺機器の接続を行います。そうして変な動作をするなら、その接続した機器の問題であることが明確に分かるからです。 なお項番6までの作業は広めの寝室で行うことにしました。パソコンが置いてある部屋は狭いので、比較的広めの寝室で、しかも作業がしやすい高さのベッドの上で行うことにしました。 とにかくゆっくり丁寧に。随所でしっかり取説を確認しながらやります。また適宜写真をとるのも、このようなホームページ記載の目的もありますが、一つ一つの作業を確認する効果もあります。 マザーボード取り出し(11時20分)まずはマザーボードを開封します。心配していた日本語マニュアルはちゃんと付属していました。箱にもばっちり書いてあります。 箱を開けるとマザーボードが現れます。ドキドキ。 マザーボード本体をそれが入っていたビニール袋の上に置きます。マザーボードは細かい部品が多いので、シーツの毛などが部品に着かないようにするためです。 ここで落ち着いてしっかりマニュアルを読みました。ただこのような薄っぺらのマニュアルです。30ページもなく1週間読み込むほどのことはなかったですね。 そしてマニュアルと突き合わせて、いくつかのコネクター位置もちゃんと確認します。 CPU取り付け(11時35分)CPUパッケージはこんな箱。 CPU本体とCPUクーラーを出したところ。CPUクーラーはその裏面のCPUと接触する部分に熱伝導グリスが元々純正のものが塗ってあるので、そこは触れないように気をつけます。 ゲーマーのようにCPUをがんがん使う場合、純正の熱伝導グリスでは不安なため、独自に別途追加で塗るのが普通のようですが、私の場合は純正のグリスで十分です。 マザーボード側のCPUソケットの蓋を開けます。 CPU本体をソケットにそっと真っ直ぐ上空から下すように置きます。向きは切り欠きがあるので間違うことはありませんが、ここは最も緊張するところですね。失敗してCPUを破損すると高くつきますから。でもここはすっと下せました。力など全くいりません。 ソケットカバーを下ろして(閉じて)しっかり固定します。 そしてCPUクーラーを取り付けます。やはり上から降ろすようにして取り付け、四隅のピンをマザーボードの穴に差し込むと、カチッという音がするので、固定されていることが分かります。これも力は殆どいりません。 CPUファン用電源ケーブルをマザーボードのコネクターに接続するのも忘れずに。ファンコネクターはケースファン用などいくつかあるので、きちんと「CPUファン用」に刺さないといけません。通常CPUの傍の上の方にあります。 SSD取り付け(11時46分)今回のパーツの目玉、M.2 SSDです。箱はこんな感じ。 本当に小さいですね。メモリーそのものって感じです。 M.2はマザーボードに平行に取り付けます。メモリーやPCIカードのようにスロットにマザーボードに対して垂直に刺すものとは違うイメージです。またマザーボードから1cmほど浮かせる形で刺すために、最初にスペーサを取り付けます。 M.2はサイズにいくつかバリエーションがあるので、今回は2280サイズ用のところにスペーサを取り付けます。これは幅が22mmで長さが80mmという意味です。現在は殆どこのサイズのようです。 そして写真右方の端子をマザーボード側のコネクターに刺し、左方をスペーサにネジ止めします。 これでSSDの取り付けは完了。これだけで信号ケーブルも電源ケーブルも繋がっていることになるので、2.5インチ箱型SSDより簡単ではあります。 なお、このマザーボードにはもう一つM.2ソケットがありますが、仕様が若干違います。今回刺した上の方のソケット(ソケット1)は、長さは今回使った8cm、2280サイズのものまでですが、PCI Expressのレーンは4レーンまで対応しているので転送速度4GB/sまで行けます。下の方(ソケット2)は長さ11cm、つまり22110サイズのものまで刺せますが、反面PCI Express 2レーンまでなので、転送速度は2GB/s止まりになります。WD Blackは仕様上は、Sequencail Readが2.1GB/sなので、やはりソケット1に刺したいですね。 またソケット1にもしSATAのSSDを指すとSATAの1番コネクターが無効になりますが、今回のようにPCIeのSSDであれば無効になりません。一方ソケット2の方はSATAだろうが、PCIeだろうが、何かを指すとSATAの6番コネクターが無効になるようです。 メモリー取り付け(11時58分)メモリーのパッケージはこんな感じ。 メモリーの取り付けはこれまで自作時以外にも何度もやっているのでお手の物。ただ今までと違うのが、スロットの爪が今まで両脇にありましたが、このマザーボードでは片方にしかありません。当初これはDDR4の仕様なのかと思ったのですが、ASUSの最近のマザーボードからの試みのようです。一応売りにしているようで製品説明では誇らしげに書いてありました。確かにちょっと楽です。 デュアルチャンネルが機能するよう刺すスロットは奇数番スロットか、偶数番スロットのいずれかを選びます。マニュアルに書いてあった通り、偶数番スロットに刺しました。 マザーボードをケースに取り付け(12時05分)マザーボードに単体で取り付けられるものは以上なので、ここでマザーボードごとPCケースに取り付けます。PCケースを箱から取り出して、右側を上にしてねかした状態で置きます。 この作業がちょっとやりにくかったです。バックパネルが柔らかいというのが売りのようでしたが、そのため中にスポンジでも入っているようで、少し厚みがある感じなので、マザーボードがバックパネル方向(写真向かって左方向)に押しにくかったです。 何とか押して所定位置にマザーボードのセットして固定。固定は6箇所のネジ止めだけです。ケース側のマザーボード取り付け用スペーサは最初から取り付けられていました。以前はこれも自分で付けたのですが。 PCケース付属のケーブル取り付け(12時20分)次にPCケースに付属した各種ケーブルをマザーボードの所定のコネクターに接続します。PCケース付属のケーブルは通常は以下のものがあります。
項番5と6は絶対あるものではないですが、今時のPCケースなら殆どあるでしょう。USB端子などはUSB2.0用とUSB3.0用の2種類あるのも多いです。このPCケースも2種類ありました。 ここで一番大事なのがPOWERスイッチです。これが正しく接続されていないとパソコンを起動することができません。取説をしっかり読んで正しい位置に接続する必要があります。 このPOWERスイッチは、マザーボード側は単独の独立したコネクターではなく、他のスイッチやいくつかのLED用のコネクターとコンビネーションになったシステムパネルコネクターの一部に刺す形になります。このあたりが初心者には非常に分かりにくいところです。初めての自作の時私もこれにはまりました。 以下がマザーボードの取説のシステムパネルコネクターの解説部分です。このパネルにいろいろなケーブルを接続するようになっているのが分かるでしょう。 例えばPOWERスイッチはパネル上段の左から3番目と4番目のピン(コネクター)に刺さねばなりません。ただスイッチ類は左右(グランドと一方)を入れ替えても大丈夫です。LEDは+-があるので間違えないように。 最低限POWERスイッチとRESETスイッチ、HDD LEDを取り付けました。 因みにこのPCケースは、POWER LEDのケーブルがありませんでした。こんなの初めてですね。電源が入ったことが分かるのかなぁ。 この他、フロントUSB端子用のケーブルを3.0用と2.0用を接続しました。以前であれば最小構成だとUSBなど周辺機器接続用なので後回しですが、今回はUSBメモリーで起動するので必須アイテムです。 後必ずしも最小構成としては必要ないかもしれませんが、背面のケースファンの電源も接続しました。 電源ユニット取り付け(12時40分)電源ユニットはPCケースの下部に取り付けます。ただ結構狭いので、使用するケーブルは先に付けてから取り付けました。因みに何か逆さまに付いている感じですね。下部設置の場合こうなるのでしょうか。 電源ユニットからマザーボードに接続するのはATXメインとCPU補助電源です。問題のCPU補助電源ケーブルは65cmあるので余裕でしたね。ただ裏配線という感じではありません。 更に光学ドライブ(Blu-rayドライブ)の取り付け。今回OSのインストールはUSBメディアで行うので、最小構成ということでは必ずしも光学ドライブは必要ないのですが、もしもの際にDVDインストールメディアも用意してあるので、これでインストールする可能性もあるためここでセッティングしておきます。 このPCケースは5インチドライブは前面ベゼルを外せば、工具なしで取り付け可能です。取付後電源の接続とSATAケーブルでマザーボードに接続します。 それとフロントケースファンの電源も一つだけついでに接続しました。 これでパソコン本体の最小構成は出来上がったので、パソコン部屋に持っていき、ディズプレイ、マウス、キーボードを接続。また主電源ケーブルもコンセント(テーブルタップ)にセット。ディズプレイ、マウス、キーボードは普段切り替え器を経由して接続していますが、これも余計なトラブルをさけるため、すべて直接パソコン本体に接続します。 ここまでで開始から1時間40分ほどかかっています。 いよいよスイッチオン!(13時05分)さていよいよスイッチオンです。祈るようにスイッチオンしましたが、あれれ? うんともすんとも言わない。ガーン!やっぱトラブルかぁと天を仰ぎましたが、これは秒殺で原因が分かりました。不覚にも電源ユニットの主電源スイッチを入れてなかったのです。 落ち着いて主電源のスイッチを入れると何とこの時点でマザーボードのPCI ExpressスロットあたりにあるLEDがオレンジ色に光るのです。これで主電源が入っているかは分かるんですね。 ちょっとこの写真では見難いかもしれませんが、下の写真はその状態です。PCI Expressスロットあたりのオレンジの光が見えるでしょうか。 さて気を取り直してもう一度スイッチオン! するとケースファンが明るく光り、回りだしました。CPUファンも回ってます。やった起動した! そしてこの青い光。これを待ってました。何かやたら明るい。確かにこれならPOWER LEDがいらないはずだ。 ディスプレイを見ると何やらBIOSの画面っぽい表示もしています。おお!間違いなく起動した。一発起動とはさすが。まずは一安心です。ただこの最初の画面は写真を撮りそこないました。そこでまた電源を切って、起動してみたのですが、先ほどと同じ画面はもう出ませんでした。 とりあえずUEFI BIOSの画面にしてみたのが以下です。 接続しているドライブなどが見えます。しかしまだUSBのOSインストールメディアをセットしていなかったので、改めてセットして再起動です。下の写真は後で撮ったキャプチャですが、この時UEFI BIOS画面を出したら以下のように右方の中間あたりにある「起動優先順位」のところにUSBメモリーのデバイスが出ていたはずです。しかも名称の頭に「UEFI:」が付いていて、UEFIブートできることも示しています。 OSインストール(13時10分)早速OSインストール開始です。ちゃんとUSBメディアからブートしてインストールが始まりました。OSインストールの詳細は別ページに譲りますが、概要を述べるとこちらも特に躓きもなく、パーティションも切れて、プロダクトキーも認証され、データコピーもさくさく進み、息子のパソコンなどで見慣れたWindows 10のログイン画面が立ち上がりました。 特にパーティションを作る場面では、UEFIブートできている証拠である「回復パーティション」や「システムパーティション」などいくつかのパーティションが勝手に作られていることが確認できました。 またインストール後も本当にUEFIブートになっているか確認しました。「ファイル名を指定して実行(R)」で「 msinfo32 」と入力して実行すると以下のような「システム情報」という画面が起動します。この中の「BIOSモード」の値が「UEFI」になっていればOKです。 その後いくつか最低限のOS設定なども行いました。この時点で何をやったか正確に覚えていませんが、まずユーザーを新たに作り直してます。デフォルトでできたユーザ名がどこかで入れさせられたメールアドレスになっていたためです。そんな長いユーザ名はいやですからね。コンピュータ名なんかも変えました。 またネットワークの設定も行いました。とりあえず最初はDHCPで動いていたと思いますが、我が家は基本的に殆どの機器を固定IPにしているので、このマシンにも予定していた固定IPを付与しました。そして付属のMicrosoft Edgeで最低限のWebブラウズを確認しています。 それからアプリケーションですが、気になっていたOffice2007とAdobe Phtoshop 6をインストールしました。これは少し前家内のパソコンを購入した際、Office2007のインストールに手こずったからです。なぜかインストールの最後の方でエラー終了してしまうのです。結局何度かやっているうちインストールできたのですが、もしかするとWindows10と何らかの相性問題でもあるのかと思い、心配していました。 またPhoshop 6もこれまでインストールできなくて、使えない時期が長いことあったくらいで、アプリケーションとしてはこの2つは何よりも先に試してみたかったのです。幸いいずれも、すんなりインストールできました。 増設ドライブ取り付け(14時55分)どうしてもやっておきたいOSやアプリケーションの設定が一通り済んだところで、残っていたハードウェア関連の続きです。まず2つの増設ハードディスクドライブの取付です。3.5インチのシャドウベイはケースの最下部。電源の近くにあります。3箇所あって、いずれもPCケースの裏側から入れることになります。取り付けるアダプターがあるので、これをハードディスクにネジ止めして、そのアダプターごと引き出しに入れるように挿入します。 これはPCケースの取説を見てもらった方が早いですね。 3箇所ありますが、図を見てもわかる通り、上の2つと下1つは少々違います。このアダプターで取り付けるのは上の2つだけ。最下部の方はケースの底板に直接ネジ止めする仕様です。また上2つはアダプターが2.5インチの取付もできるようになっているのですが、最下部は3.5インチしか取り付けられないようです。ネジ穴があればいいだけのような気がするのですが、なぜないのでしょうか。 では早速ハードディスク本体にアダプターを取り付けます。ネジ止めは4箇所です。 そしてそれをシャドウベイに挿入して、電源、SATAケーブルを接続します。 因みに最下部はご覧のように2段目にハードディスクがあると入口が狭くて、挿入できそうにありません。アダプター式でないのはそのためと思われますが、これは結構使いにくいかもしれません。 さてここらでケース裏側も見てみましょう。こんな感じです。裏配線しているのが分かるでしょうか。 ここでとりあえず起動確認。2つのハードディスクが無事認識できるか確認しました。 ハードディスクの確認の後、次にもう一つのBlu-rayドライブ(LITEON製)を取り付けます。このドライブは5インチの内蔵ドライブですが、今までSATA-USB変換ケーブルを使って外付けとして使っていました。ノートPCなどでも使うためです。ただこのところノートPCでは全く使ってないので、今回はこのPCに内蔵することにしました。 Blu-rayドライブ取り付け後、やっと正面からの写真を撮りました。やはりこのPCケースは正面から見るとかっこいいです。青い光も美しい。 このあたりでディスプレイや机、そして旧パソコンも含めての全体像も撮ってみました。新パソコンはまだ側面のガラスケースなどは開けたままですし、旧パソコンもBlu-rayドライブを外したままで5インチベイが口を開けたままですが。 この後はまたアプリケーションのインストールや、旧パソコンからのデータ移行などをひたすらやり続けました。 概ね作業終了(17時頃)ソフトウェア関連のことはまだまだ先が長いですが、ハードウェア関連はほぼ完了というなので、ケースの蓋(ガラスケース)を閉めることにしましたので、その前にワンショット。何か裏配線をした割にはごちゃっとしてますが、こんなものでしょうか。 ガラスケースも閉めて、旧パソコンもDVDドライブを上に移動して、完成した写真です。 当面この2台体制でいくことになるでしょう。 10年ぶりの自作でしたが、一発起動。その後も順調に進めることができて何よりでした。勿論パソコンはハードウェアだけで出来ている訳ではなく、そこにOS、そしてアプリケーションがのって何ぼです。それらについてはまた別ページ(OSインストールと設定、アプリケーションインストール他)で。 Core-i5自作(2017)のトップページへもどる パソコン自作奮闘記のトップページへもどる |