HDDクローン

2018/8/7


テスト

今回は増設ではなく換装であり、しかもシステムが入ったHDDの換装ということでHDDのシステム領域を新ドライブであるSSDに移さないといけません。単なるデータコピーではないので、パーティションも含めたハードディスク全体をそのままを移すため、クローンを作るという意味でこの作業をHDDクローンと呼びます。

最近だとHDDクローン用の機器が安く売ってますが、新ドライブをPCに接続できれば特別な機器がなくてもクローンは可能です。様々なフリーソフトがあるようですが、ぐぐって最初に出てきたEaseUS Todo Backup Freeというソフトを選びました。昔はCドライブなどのシステムパーティションのバックアップなどはOSが起動した状態ではできず、BIOSレベルで実行していましたが、このソフトはOSが起動した状態で、他の作業をしながらでも可能です。

[EaseUS Todo Backup Free 11]

HDD換装では定番のソフトのようで解説サイトもいくつかありました。名称から分かる通り、このソフトは様々なバックアップを行うソフトで、クローンはその機能の一部に過ぎません。有料版もあって、無料版は機能が限定されていますが、今回使いたいクローン機能は無料版でも使えます。

2018年7月27日(金)、AmazonでSSDをポチった日、夜会社から帰ってきて、まず私のパソコンにインストールを行って、動作確認をしました。Amazonサイトによると到着は明後日と書いてあったので、まだ時間の余裕があったからです。インストールは一般的なので細かくは解説する必要はないと思いますが、ポイントだけ。

インストーラは有料版と共通なので、途中ライセンス認証を行う場面があります。

[ライセンス認証画面]

有料版をインストールする場合は、購入時に送られてくるライセンスコードをここで入力して認証を行うのでしょうが、無料版の場合は、ここでは「後で」ボタンでパスして先に進みます。後は普通にインストールが進みます。

動作確認ですが、まずはソフトの操作手順の確認です。Webの解説サイトに載っている手順はバージョン違いなどで微妙に操作が違うことがあるからです。案の定、インターフェースがWebの解説とは違っていました。

[「システムクローン」メニュー]

Webの解説ではメニューは上の方に横に並んでましたが、このバージョンでは左側に縦に並んでいます。最初このメニューから「クローン」を実行しようかと思ったのですが、その下に「システムクローン」というメニューがあったので、こちらを実行しました。

すると最初にクローン元(このソフトではソースと呼んでます)の選択画面がでるかと思ったのですが、いきなりクローン先(このソフトではターゲットと呼ぶ)の指定画面になってしまいます。

[ターゲット選択画面]

何かよく分からないのでキャンセルして戻りました。そして「クローン」というメニューにしてみました。

[「クローン」メニュー]

今度はちゃんとソース(クローン元)を選択する画面がでてきました。ここで当然システムの入ったハードディスクを指定します。

[ソース選択画面]

ハードディスクの左上のチェックボタンをチェックして選びます。パーティションを選ぶこともできますが、たとえCドライブだけコピーしたい場合でも、そのパーティションだけ選んではいけません。それではMBRなどがコピーされないので、起動できないドライブになってしまいます。ここでは必ずハードディスク(システムドライブ)全体を指定します。

後で分かったのですが、今回の私の用途であれば、「システムクローン」メニューでも同じことでした。要は「システムクローン」とはソフトが判断したシステムの入ったドライブ全体を自動的にソースとして選んであるに過ぎないのです。

因みに最近のWindows10はデータ用のパーティション以外にも回復パーティションなどシステムが利用する沢山のパーティションがあるのが分かりますね。そして「次へ」と進みます。

[ターゲット選択画面]

次はターゲット(クローン先)を選びます。やはり左上のチェックボタンをチェックします。そして次へ。するとソースとターゲットを比較した画面が出ます。

[ソース、ターゲット比較画面]

このテストではソースのハードディスクが500GBですが、ターゲットは容量が少ない250GBです。使用容量の範囲内であれば、ターゲットの方が少なくてもクローンはやってくれます。その場合、パーティションのリサイズはどうなるかと思いましたが、使用容量を見ながら、良さげにリサイズしているようです。最悪移行後、データパーティションは調整できるので、ここはこのソフトに任せておいて良さそうです。因みにここでサイズの調整はできないようでした。

ここで「実行」ボタンをクリックすると一応確認ダイアログがでます。

[実行確認ダイアログ]

「はい」をクリックするとクローンが始まります。

[クローン開始画面]

最初はしばらく何か「初期化」なることをやってましたが、そのうち、実際のデータコピーが始まりました。

[クローン進捗画面(MBRクローン)]

ポイントは「MBRのクローン」です。システムドライブとして動作するのに必要な極めて重要なデータのクローンです。その後、各パーティションのクローンが続きます。

[クローン進捗画面(パーティションクローン)]

ところでここで表示されている「残り時間」は相当適当です。後3分とか表示されてますが、後述するようにとんでもないです。因みに残り時間は適宜再計算を行っているので、この後どんどん変わります。普通残り時間は徐々に減っていくはずですが、突然増えたりしますが、だんだん時間が経つと残り時間の精度が上がってきます。まあこんなもんですよね。

実は今回の動作確認で一番やりたかったのは時間を測ることです。転送環境があまり良くなかったので、かなり時間がかかるのではないかと懸念していました。

クローンを行う時、当然コピー先(クローン先)のHDDなどをコピー元のパソコンに接続する必要がありますが、ノートパソコンの場合、外付け用のSATA端子などは通常ありません。そのため大抵必要になるのが、HDDなどのSATA端子からUSBに変換して出力する機器です。先ほどクローンには特別な機器は必要ないと言いましたが、これはデスクトップの場合で(SATAケーブルくらいは必要ですが)、殆どのノートパソコンの場合、そういう訳にいきません。

幸い私は7年くらい前に購入したSATA、USB変換ケーブルを持っていました。当時安かった内蔵用のBlu-rayベアドライブを外付けUSBドライブとして使いたくて購入したものです。GroovyUD-505SAという製品で1600円くらいでした。

[SATA、USB変換ケーブル Groovy UD-505SA]

ただ7年も前に購入したのものなので、USB2.0なのです。そのためデータコピーにはそれなりに時間がかかると懸念していた訳です。それが実際どれくらいかかるものなのか、HDDクローンの殆どの時間がデータコピーに費やされると思われるので、作業時間を測るためにやっておきたかったのです。

一方クローンする元のドライブや先のドライブの読み込み書き込み速度もクローンの時間には関係しそうです。本番ではHDD→SSDになりますが、このテストでは逆のSSD→HDDなので、条件は一緒です。ただしSSDはおろか、HDDの書き込み読み込み速度と比べてもUSB2.0の転送速度の方が遅いので、ここが一番のボトルネックになると思われます。従ってクローン元、先が何だろうがあまり変わらないと思われます。

それよりもクローン元のサイズが違うので、その差が実際かかる時間に直接影響してくると思われますが、それはサイズ差で大体計算できるでしょう。私のPCのシステムドライブの容量は大体200GB強ほどありましたが、約2時間50分かかりました。

[クローン終了]

家内のPCはもう少し容量が少ないので、もうちょっと早いでしょう。


リハーサル

翌朝7月28日(土)朝、Amazon配送の日本郵便の追跡を行ったところ、既に我が家の近くの郵便局にまで来ていました。29日予定とありましたが、やはり今日中に着きそうです。そのため慌てて家内のノートパソコン側の準備を始めました。EaseUSのインストール、そしてリハーサルとしてまた手持ちの2.5インチHDDを使って実際のクローンもやってみました。

私のPCでのテストと同様の部分は省略しますが、ポイントだけ示します。

[ソース選択画面]

ソースのパーティションは私のPC以上に沢山あります。OEMなのでこのようになっているのでしょう。そしてターゲットを選択します。

[ソース、ターゲット比較画面]

やはり500GBから250GBに減るので、パーティションがリサイズされますが、良さげに割り当てられていますね。OEM用のパーティションにもデータがかなりあるのも分かります。そして「実行」。。

[クローン進捗画面(Cドライブクローン終了時点)]

ちゃんと「MBRのクローン」もやってますね。よしよし。

Cドライブのクローンまでに1時間半かかってます。私のPCでのテストと比較すると大体順当な時間です。

[クローン完了画面]

そして完了までに丁度2時間半かかりました。Cドライブの容量とその後のパーティションの容量からすると大体想定時間でしょうか。

尚、ここで現在のHDDのパフォーマンスを計測しておきました。後でちゃんと比較したいですからね。

[元のHDDのベンチマーク]

ノートPC用の2.5インチハードディスクとしては、なかなか優秀な成績だと思います。

またこのように定量的に効果が確認できるよう、予めいくつかの項目の測定をしておきました。それが以下です。

測定内容 時間(秒)
Windows 10の起動(ログイン画面がでるまで) 51
Windows 10の起動(スタートアップアプリ起動完了まで) 130
Photoshopの起動 29
Google Chromeの起動 18
Firefoxの起動 30

アプリはいずれもOS起動後最初の起動です。2回目以降はメモリーにキャッシュされて、正確なストレージドライブの測定にならないからです。さてこれらがどれくらい速くなるでしょうか。楽しみですね。


本番

結局昼前にはSSDが届きました。ポスト投函になるので、定期的に見に行く必要がありました。SSDのパッケージの外観はこんな感じ。

[SSDのパッケージ外観]

 
開けてみたところ。

[開封後]

何かようなものがありますが、使いませんでした。スペース的に必要な場合もあるのでしょうね。

そして下の写真はSSD本体を開封したところ。

[2.5インチHDDとの比較]

比較のため手持ちの2.5インチハードディスクと並べてみました。当然ながらサイズはピッタリ一緒です。

さて早速ノートパソコンに接続します。

[パソコンとSSDの接続]

一応「ディスクの管理」でSSDを認識しているか確認です。ちゃんと認識していました。ここで認識しなかったら初期不良ですからね。

では早速EaseUSでクローン本番開始ですが、結局リハーサルと何ら変わらなかったので、手順などの詳細は省略します。昼過ぎ(12:10頃)に開始して、14:40頃完了しました。時間もリハとほぼピッタリ同じです。やはりUSB2.0がボトルネックになっているので、相手がHDDからSSDに変わっても殆ど違いはありませんでした。

さて、いよいよ物理的な換装作業に進みます。


 
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