ZX-14R マスツーリング中の事故

2015/7/4


2015年4月12日(日)免許再取得後、初めてのマスツーリングであったにも関わらず、事故を起してしまいました。場所は静岡県富士市の県道76号線です。時間は正確に覚えていませんが、12時40分ごろだったと思います。

[事故現場 県道76号線ヘアピンカーブ 静岡県富士市]

写真ではちょっと分かりにくいかもしれませんが、かなりのペアピンカーブでかつ高低差がありました。とは言え別に適切に通過すれば何てことないカーブです。特にスピードを出しすぎて曲がれなかったとか対向車とぶつかったとかいう訳ではありません。

予期せぬカーブと坂の勾配によって、急に失速したのです。その時点でギヤが4速に入っていたので必死で減速したのですが、下げきれなかったため、速度とギヤ段数が合わずエンストしました。しかしエンストした場所がカーブの途中のかつ急勾配の場所だったので、普通に停止できませんでした。言わば坂道でバンクしたまま停止したのです。

バンクしたまま停止したらどうなるか想像つきますよね。そのまま車体を支えきれずバイクが倒れました。バイク自体は既にほぼ停止していたので、言わば立ちゴケと同じです。

従って事故という程ではないのですが、これまでの立ちゴケとは明らかに違っていました。坂道の谷側方向に倒れているので、通常以上に起すことが困難でした。当然ツーリングクラブの皆さんも停止したり、先に行っていた人は戻ってきたりで、とりあえず皆さんに手伝ってもらって、バイクを起してもらいました。

破損状況も明らかに単なる立ちゴケとは違いました。左側のテールカウルが破損して外れ、エンジンから何か液体がドクドクという程ではないですが、ポタポタというレベルは遙かに超えた勢いで出ています。液体の色と触った感触から、クーラント(冷却水)であることが分かりました。

倒れた先は半分くらいはもう路肩を越えた土の部分だったので、部分的には少しショックは少なかったと思うのですが、逆に坂の谷側に倒れたため勢いは強いので、アスファルト部分に接地した部分は、平地で倒れるよりはかなりダメージが大きかったようです。

テールカウルはとりあえずテープでくっ付けたのですが、クーラントの漏れ箇所はカウルに隠れて簡単には分かりませんでした。従ってすぐに対処できそうもありません。クーラントが流れてしまっては、走行を続けるのは極めて危険です。操作系のパーツ(アクセル、ブレーキ、クラッチなど)やミラー、ウィンカーなどに被害はなく、運転はできそうだったのですが、肝心のエンジンがだめでは万事休すです。

ツーリング継続は諦める他ありませんが、さてどうするか。JAFなど何らかのロードサービスを利用する他ありません。まずは任意保険のロードサービスを使ってみることにしました。私が入っていたのはアクサダイレクトのバイク保険です。因みに自動車保険のロードサービスを利用するのは、乗用車も含め人生初です。

[テールカウルをテープで貼った痛々しいバイク]

ただしこの手のヘルプデスクは例によって混みあって中々繋がりません。その上、私の持っているスマホはソフトバンクなのですが、大した山奥でもないのに電波が極めて不安定なのです。アンテナ全部立つ時もあれば、なぜか急に圏外になったりします。何とかアンテナが立っている間隙を縫って12時48分やっと繋がり話ができました。とりあえず大体の場所を伝えて、レッカー車の手配をお願いしました。

因みに、運転者自身もレッカー車に乗っていくか聞かれました。何でこんなことを聞くのか不思議でしたが、私一人こんなところに置き去りにされても困りますから、一緒にお願いと言ったら、ではそのような車を手配しますとのこと。助手席がないレッカー車でもあるのでしょうか。

しかしその後はスマホが全く調子が悪く、レッカー車の手配状況を確認することができません。仕方ないのでツーリングクラブの方でDOCOMOのスマホを持っている方に借りて再度連絡しました。何とかレッカー車の手配もできたということで、現場に来てくれるとのこと。しかし山の中の道で明確な目印もなく、正確な住所も分かりません。レッカー車とは携帯で連絡を取りながら合流することになったのですが、ここでこのソフトバンクの繋がりにくさが問題になります。仕方ないのでお借りしていたDOCOMOのスマホの番号を伝えました。

さてとりあえずレッカー車を待つほかない訳ですが、皆さんはもうツーリングを継続してほしいと思いました。皆さんとしては私がレッカー車と合流できるまでは見届けたいとの思いもあったようですが、レッカー車が来るまでは1、2時間はかかるでしょう。私からはもう連絡も取れたので、行ってくださいと言ったのですが、レッカー車との連絡の問題が残りました。お借りしたスマホの番号を伝えてあったからです。

しかし大体の場所は伝えてあるし、こんな狭い道です。よもや見逃して通り過ぎることもないでしょう。携帯で連絡を取り合わなければ合流できない訳ではないと思いました。従って一応DOCOMO携帯に連絡があったら、私の番号を伝えて頂くことにして、皆さんには行って頂くことにしました。

13時23分、皆さんは出発しました。結局40分ほど皆さんを足止めしてしまったことになります。一人寂しく山の中で、傷ついたバイクと待ちぼうけです。山の中とは言っても県道であるということと地元ではいいツーリングロードのようで沢山のバイク、車が通り過ぎて行きます。因みに誰も「どうかしましたか」と声をかけてくれる人はいませんでした。まあぱっと見休憩しているようにしか見えなかったのでしょう。

皆さんが去った後、すぐに家内に電話しました。ことの顛末を話して今日は帰りが遅くなることを伝えました。その後実は電波のいい時に何度かまたアクサに電話をしました。まずはレッカー車とのやりとりを自分のスマホでやりたいので、その電話番号を伝えました。

それとロードサービスの内容を確認したのです。前述のように自動車保険のロードサービス利用自体が初めてですから、当然アクサのサービスも始めてでした。それに保険加入の時は保証内容(対人無制限などの条件など)は吟味してましたが、付帯サービスであるロードサービスの内容は実はあまり気にしてませんでした。よもや加入半年以内で利用することになろうとは想像してません でしたから、具体的なサービス内容が分かっていません。

まずレッカーサービスの内容を確認しました。基本的にアクサ指定の修理工場などであれば距離は無制限でレッカーしてくれるとのこと。利用者が指定した場合は50kmまでということで、自宅までの搬送はできません。50kmを越えた場合の追加料金について確認したところ、1kmあたり600円とのことでした。正確には分かりませんが、ここから自宅までは150kmくらいありそうです。ということは追加料金が6万円になってしまいます。

しかし最寄のバイク屋で修理した場合、その後の搬送や今日の自分の帰宅費などもろもろ考えると何が一番いいのか、即座には分かりませんでした。気が動転している訳ではないですが、あまりてきぱきと考えられる状態でもありませんでした。しかしサービスの内容の中に今日の自分の帰宅費を負担するサービスも含まれているとのことでした。であればやはり最寄のバイク屋に持って行った方が安上がりのようです。

そんなやり取りをアクサとしているうちに、14時15分 レッカー車が到着しました。特に携帯でやり取りしないでも、ちゃんと合流できました。サービスマンの方といろいろ相談したりして、その後レッカー車にバイクを載せました。これが案外時間がかかりました。それから引き受けてくれるバイク屋を探そうとしたのですが、例によってサービスマンの携帯もソフトバンクなので電波が悪くてまともに繋がらないため、一旦山を下りてから探すことにしました。

[レッカー車に乗せられた哀れなZX-14R]

14時55分 現地を出発します。山を下りてからも、なかなか受けれ可能なバイク屋が見つかりません。いっぱいで今は受けられないといった感じで、何か救急車の中で空きベッドがなくて受け入れ病院が見つからず、死亡してしまうといった事件をよく聞きますが、その時の当事者のような心境でした。結局ちょっと距離はありますが、沼津で受け入れ可能がバイク屋が見つかり、そこまで行くことにしました。

やっと行き先が決まり、順調に走り出しのたですが、そのうちこのレッカー車のオイル警告ランプがついてしまったと言うではありませんか。これは流石に まじかよと思いました。泣きっ面に蜂とはこのことです。近くのコンビニ(サークルK蒲原バイパス店)の駐車場に止めて点検です。もしこのままこのレッカー車がだめでは、この先すぐに別のレッカー車が手配できるのだろうか。手配できるとしても、一体いつここに到着できるだろうか。一体今日俺は何時頃帰宅できるだろうか、そもそも帰れるのだろうかと途方に暮れました。

何かサービスマニュアルを読んでいます。何しようとしているのかなと思いましたが、そのうち「原因がわかりました」とのこと。詳細は忘れましたが、要は仕様のようでした。ある特定の状況になるとオイル警告ランプが付くらしく、特にオイルが足りないとか油圧が不十分という訳ではないということだったようです。まぁとにかく出発してくれてほっとしました。結局タイムロスは10分くらいでした。

16時10分、思えば当初想像していたよりは、かなり早くバイク屋に到着しました。沼津市にあるアオヤマという主にSUZUKIのバイク、車を扱うバイク屋でした。(沼津市筒井町10-4)

[持ち込まれた沼津のバイク屋アオヤマ]

内容をみてもらったところ、クーラントの漏れ自体は、もしかしたらすぐ治せるかもしれないとのことでしたが、左ステップの取り付けプレートが破損しかかっていました。もしこれが完全に破損すると、シフトチェンジができないので運転不能です。このプレートの交換が必要なので、やはり今日は預けることにしました。

因みにレッカー車にはここですぐに帰ってもらいました。距離は47kmということで、ぎりぎりですが無料サービスの範囲内ということで追加料金はありませんでした。

修理についてはどこまでやってもらうかですが、クーラントの漏れとステッププレートの修理(交換)は勿論やってもらわないといけませんが、破損したテールカウルは走行に支障がない程度まで取り付けることができるなら、それでいいと言いました。つまりすべてを完全に修復するのではなく、最低限走行可能になるまでの修理でいいと頼みました。

とりあえずまた詳しい修理内容は電話でも相談するとして、預けて帰宅することにしました。引き取り時のためにへルメットとグローブは預けていきました。

タクシーを呼んでもらってバイク屋を出たのは 16時25分でした。16時45分にはJR三島駅に着きました。このタクシー代もアクサに請求できるのでしっかり領収書はもらっておきます。新幹線の切符の買うのは慣れています。へたに自動販売機で買うより、並ばないで済むのなら、みどりの窓口で買う方が確実に一番早い列車に乗れます。窓口の人と会話しながら、適切に列車を選べるからです。駅到着からたった5分後の16時50分発のこだま622号に乗れました。さすがでしょ。17時38分には品川につき、18時16分には帰宅できました。一時今日中の帰宅を懸念されたことを思うと、随分早く帰ってこれたものです。アクサのロードサービスの素晴らしさを実感しました。

帰宅にかかった費用は以下の通りです。

手段 内容 費用(円)
タクシー アオヤマ→三島 2,100
新幹線  三島→品川 4,520
京急 品川→自宅 220

合計

  6,840

今日のレッカー移動費、私の帰宅費を全部出してくれるのですから、本当にありがたいです。早速帰宅後ロードサービスについて調べました。こちらのサイトです。「AXAプレミアムロードサービス

すると何と修理後のバイク引取りの交通費も出るではないですか。車の場合は搬送も選択できるようですが、バイクは引き取りだけです。それでもこの費用が出るということは、基本的に修理費しかかからないということです。一応5万円が限度なのですが、日本国内であれば余程のことがない限り、片道5万円もかかる所はないでしょう。帰宅費もそうですが、当然新幹線のグリーン車や飛行機のビジネスクラスなど基本的に不必要なものはだめですが、タクシーもOKなので、公共のバスが走っているところでも非合理な距離でなければタクシーが使えます。当初引き取り時交通費まで出ると思ってなかったので、引取りの際は三島駅からバスを使おうと思っていましたが、タクシーでバイク屋まで行くことにしました。

因みに帰宅費サービスについては、今回私の場合関係ありませんが、同乗者全員の費用がでますし、帰れない場合の宿泊費も全員分でるようです。いや〜それにしても至れり尽くせりで、これが保険の付帯サービスとはとても思えません。

尚、この帰宅費用は後日アクサから送られてくる請求書に領収書などを付けて返送します。この請求書は後でかかる引取り費用も一緒に請求するようになっているのですが、一応請求期限が一ヶ月となっています。修理は一体どれくらいかかるか分からないので、一応帰宅費用はさっさと請求したかったので、帰宅費用だけで請求しました。


バイク引取り(2015年4月24日(金))

部品の取り寄せなどがあるので、修理は少々時間がかかるのは仕方ないですが、それでも普通に翌週の水曜日(4月22日)には完了の連絡がきました。次の土日はまるまる出かける予定が入っていたので、翌々日の金曜日に休暇が取れたので、この日に引き取りに行くことにしました。

24日(金)朝8時20分に自宅を出て、品川9時10分発のひかり465号に乗ります。三島は時折ひかり号が停車します。9時47分に三島駅に到着しました。

[JR三島駅]

三島駅はその昔、仕事で何度も来たのですが、約22年ぶりです。私用で来たのは初めてになります。ここからすぐにタクシーに乗り、10時10分アオヤマに着きました。修理費の42,446円はカードで払いました。残念ながら車両保険には入ってなかったので、修理費はアクサに請求できません。車両保険まで入れると保険料が格段に上がるので、これは仕方ないですね。

内容   費用(円)
ステッププレート 部品代 3,253
トメワ 部品代 43
ステッププレート取り付け 工賃 2,160
ウォーターポンプ 部品代 16,848
ボルト2個 部品代 162
ウォーターポンプ修理 工賃 14,040
左シートカウル応急修理 工賃 4,320
クーラント 部品代 1,620

合計

  42,446

支払いを終えて、預けておいたへルメットとグローブを受け取り、すぐに出発です。10時18分には出発しました。修理バイク受け取りとは言え、折角休暇をとってここまできたので、多少はツーリング気分で帰ろうと思います。国道1号線を進んで、箱根を登りました。

[帰りに通った箱根]

この後、江ノ島にも寄って、1時ごろには帰宅しました。今回の引き取り費用は以下です。

手段 内容 費用(円)
京急 自宅→品川 280
新幹線  品川→三島 4,520
タクシー 三島→アオヤマ 1,650

合計

  6,450

勿論帰り道にかかるガソリン代や有料道路代は請求できません。請求は前回の帰宅費用請求同様、改めてアクサから送られてきた請求書に領収書などを貼り付け、明細を記述して返送します。

[請求書明細と領収書添付]

尚、ロードサービスは保険の付帯サービスなので、保険を利用したことにはなりません。つまりこれを使っても等級が下がることはないのです。本当に今回はつくづくこのサービスの良さを実感しました。今後も保険に入るときはロードサービスの内容もしっかりチェックしようと思います。少なくとも今回のアクサの内容なら事実上困ることはないと思います。

ところで前述のように修理は走行できる最低限ということだったので、以下のような傷や破損はそのままです。いずれも走行には全く支障がないので治すか、放っておくか悩ましいです。テールランプはちょっと目立つので治すかもしれません。車両保険に入っていたら迷わず治しますが、これは自腹なのでけちります。

[残るテールカウルサイドの傷]

[ちょっと破損したテールランプ]


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