免許再取得(普通車編)

2013/5/19  →免許再取得(自動二輪編)


免許取消免許停止とは格段に違い、私にとって人生における最大級の痛恨事ではありましたが、良かったとも考えることができます。事故を起こし、人を死なせてしまったり、後遺症が残るような怪我をさせてしまったりしていたら、それこそ取り返しがつきません。勿論自分が死んでしまったり、大きな障害を残してしまっても、取り返しがつきません。ある意味人生終わりです。そうなる前に気づかせてくれたのです。欠格期間が過ぎれば再取得することができます。十分取り返しがつくのです。

ここは真摯に反省し、このことの意味をしっかり考える必要があります。正直こたえたので、安全運転の必要性を痛感し、今後安全運転に心がけることを誓ったのです。

しかしどんなに反省しても、それだけでは免許は帰ってきません。一口に再取得といっても、私の場合失った免許は普通免許(大型)自動二輪免許です。

バイクで違反をして取消になっても全ての運転免許が取り消されるので普通免許も無くなった訳です。再取得する場合はそれぞれ取り直さないといけません。また再取得といっても何ら特典はなく、ただの全く免許のない人と同じ扱いです。確かに技術的には免許者と違いがなくても手続きは初めて免許をとる人と同じです。

私の場合、取消原因となったバイクに関し、そもそも家族がこころよく思っていなかったこともあり、また丁度取消直後に待望の第1子を家内が身ごもったこともあり、これを機会にバイクを降りるよう説得されました。私自身も気弱になっていましたし、子供の妊娠があまりにも取消のタイミングと一致していたので、バイクの代わりに授かったような気もしました。結婚11年目の第1子であり、このような迷信めいたことも、つい考えてしまったのです。一生バイクは乗らないと決意した訳ではありませんが、少なくとも当面やめておこうと思いました。


■普通免許再取得へ向けて

しかし車は取消原因でもなく、勿論家族の反対がある訳でもなく、むしろ子供もできることですし必要でした。従って普通免許の再取得に取り掛からねばなりません。まずどのような方法があるのか。普通に教習所に通うか、試験場の一発試験で取るか。これは殆ど悩むことはありませんでした。教習所に通う場合、AT限定でも最短で技能教習31時間、学科教習26時間合わせて57時間、費用は30万円前後。これはあり得ません。技能の31時間はまだしも殆ど理解しているはずの学科に26時間も費やすのは耐えられません。

ただし試験場の試験も普通に運転できれば合格できるというものでないことは分かっていました。二輪の限定解除試験の経験もあり、本来試験場は落とすために存在していると考えた方がいいからです。特に教習所でとれる免許の場合なおさらです。実際通常ではやらないような徹底した安全確認や技能試験特有の流儀のようなものがあります。従って二輪の限定解除をした時のように試験対策のための何らかの特別練習をする必要があると考えていました。

ネットでいろいろ調べてみると、やはり取消処分者やうっかり失効者などの再取得者向けの練習カリキュラムをもった公認教習所、非公認教習所、練習場が沢山ありました。しかしどこがいいのかよく分かりませんでした。ただ公認教習所は基本は普通の教習を主体に運営しているので、再取得者向けの自由練習プログラムが充実しているように見えませんでした。非公認教習所は文字通り非公認ですから、最終的には試験場での受験を前提にしているので、プログラム的には良いように見えましたが、どうも儲け主義で短時間で取れるような気がしませんでした。

そんな中個人でレッスンをやっている運転楽習バックアアップというところを見つけました。特に口コミが良かったという訳ではありませんが、何となく真摯に教えてくれるような気がして、ここに決定しました。個人的にはこれは正解だったと思います。

因みに私は神奈川県民なので、試験自体は二俣川の神奈川県運転免許試験場で受験することになります。

[神奈川県運転免許試験場(二俣川)正門]

試験だけでなく、後述するように運転楽習バックアアップでの練習も二俣川試験場の試験のための練習ですから、仮免は勿論路上試験対策も二俣川試験場内か、その周辺で行います。また後述する取消処分者講習も特定教習も二俣川でしたから、結局11回も二俣川には通うことになります。

[神奈川県運転免許試験場(二俣川)全体図]

上記図でいうと右の方が四輪車用の試験コースで、左上の方が二輪車用の試験コースです。

ところで2011年に隣接する県立がんセンターも含めた拡張再開発のため、試験コースが大きく変更になりました。現在の全体図はGoogleマップででも見ていただきたいのですが、上記の四輪車用コースの大半ががんセンター用地になって、残りと二輪車用コースに新しい四輪車コースができてます。二輪車コースは上図の左上の方の当時は試験場の敷地でなかったところに作られました。建物はあまり変わってないようです。


■取得スケジュール

さて取得にあたってスケジュールを確り立てました。もしそれ程急いで取る必要がないなら、別に取り立ててスケジュールを立てる必要はありません。しかし私は欠格期間中に子供が生まれます。一刻も早く取りたかったので、最速で取れる方法を模索するとしっかりとしたスケジュールを立てる必要がありました。免許取得までは結構多くの手続きが必要でした。以下はその手続きです。

仮免許学科試験
   ↓
仮免許技能試験
   ↓
取消処分者講習
   ↓
本免許学科試験
   ↓
本免許技能試験
   ↓
取得時講習
   ↓
免許取得

全てを欠格期間明けに実施してもいいのですが、それをしていると免許取得が遅れます。殆どがお役所がらみなので平日に実施する必要があり、当然会社との調整も必要でいつでも行ける訳ではありません。中には予約が必要で何日も先になることもあります。また当然試験は必ず一回でパスするとも限りません。

この中で欠格期間中でも実施できるのが、本免許学科試験の前、取消処分者講習までです。仮免許の取得と取消処分者講習までを欠格期間中に済ませておけばいい訳ですね。また仮免許を取ると一応助手席に免許所持者(3年以上所持していることが条件)が同乗していれば公道を運転することができるので、身重の家内を助手席に乗せて、私が運転できるのです。

しかし仮免許はあくまで本免許を取ろうとするものが、路上練習をするために与えられる免許です。従って本免許を取るまでの経過処置に過ぎないので、仮免許には有効期限があり、それもたった半年しかありません。ですから欠格期間中OKといってもあまり早く取りすぎてもだめな訳です。普通なら欠格期間明けの一ヶ月前にでも取っておけばいいのでしょうが、私の場合上記のように身重の家内に運転させないで済むようにしたかったので、できるだけ早く取りたかったのです。しかし本免も欠格期間明けにすぐに取れる保証はありません。手こずる可能性も十分にあります。最低一ヶ月くらいは余裕を持たせたい。一方仮免許も手こずって挑戦しはじめてから何ヶ月もかかるかもしれない。そのあたりのバランスを考えて、欠格期間があける5ヶ月前くらいから仮免許取得に挑戦することとしました。

取消処分者講習は取消処分を受けた者がもう一度免許を取得する場合、その前に必ず受けなければならない講習です。以下のような案内書が取消処分の時に配布されます。

実施場所は運転免許試験場の他、指定の自動車教習所です。運転免許試験場は平日しか実施してません。指定教習所であれば土日でも実施している都道府県もあるようですが、神奈川県では教習所も平日しかやってませんでした。上記には取消処分者講習を仮免許取得の後に書きましたが、それが必須という訳ではありません。取消処分者講習受講は本免許受験の資格なので、その前までに受講しておけばいいので別に仮免許取得前でも構いません。しかし後述しますが仮免許を持っていれば講習で本免許試験の路上コースを車で実際に走ることができるので、仮免許を取ってから参加した方がいいです。持ってないとこの時、所内での講習になってしまいます。講習は丸二日間あり、連続して受けることが義務付けられています。

こちらも有効期限がありますが1年ということで少々長く余裕があります。また受けたからといって本免許の受験資格ができる以外の効果はないので、とりたてて早くに受講する必要もありません。まあ2日間なので会社の業務調整があるため、それを優先して決めればいいことです。まあ三ヶ月くらい前に受けておけばいいでしょう。

問題は取得時講習でした。これは比較的新しい制度で私が初めて普通免許をとった頃はありませんでした。高速道路での運転応急救護処置危険予測といったことを教わる講習で、教習所では教習カリキュラムの中に入っていますが、試験場での試験受験者にも独学ではできないため最低限の講習受講義務を科しているのです。実施しているのは県などから委託を受けた公認教習所などです。内容は結構盛りだくさん(7時間)なので、2日間に分かれて実施しているところもあるようでした。ただし教習所が実施しているため休日でも受講することができます。

しかし一番いやらしいことにこの講習は本免許技能試験に合格した後しか受けられないというのです。しかも教習所が実施しているので、教習生が優先されて予約がとりにくく、何週間も先になることが普通だということでした。本免許合格前の予約もできません。本免許技能試験に合格してもすぐ免許証は交付されず、そこで取得時講習を実施している教習所の一覧をくれるそうで、その場で取得時講習を予約をします。そして前述のように何週間も先になってやっと受講でき、その後改めて受講証明書をもって試験場に行って、免許証の交付を受けるのだということでした。全く面倒な制度です。更にひどいことに、先の取得時講習の予約は電話ではできず、電話で予約の予約をして実際にその教習所などへ赴いて、そこで予約をしないといけないということでした。ここまでくるといじめとしか思えませんね。

しかしこれには抜け道のような制度があったのです。一部の指定教習所では本免許受験前に取得時講習が受講でき、その終了証書を持っていけば本免許技能試験合格当日に免許証が交付されると言うのです。これはいいではないかと思うのですが、そこはちゃんとデメリットもあるものです。この講習は内容は全く取得時講習と同じなのですが、特定教習という別の名前がついてます。そして上記利便性のため費用が取得時講習の倍以上かかるのです。全く人の足元見てますね。取得時講習は教習所がやっているとは言え、県などから委託されてやっているのでどこで受けても一律13,550円ですが、特定教習はこれも国から免許をうけてやってはいますが、教習所が独自に費用を決められるようで普通3万円もします。ただ高いだけあって、予約もすぐ取れるますし、1日で実施しており、勿論休日もやってます。

速度最優先の私としては、3万円出してでもこの特定教習の方を受けることにしました。因みに当時は特定教習をやっている教習所は少なかったようで、県によってはひとつもないところもあったようですが、神奈川県はいくつかありました。

尚、これは2004年当時の話で2012年現在は取得時講習と同じ13,550円で特定教習をやっているところもありますし、ほぼこれと同じくらいの費用かもっと安いのところもあります。やはり批判が多かったんでしょうね。

ということでスケジュール感としては以下のような進め方にしました。

仮免許学科試験 04年1月後半
   ↓
仮免許技能試験 04年1月末目途
   ↓
取消処分者講習 04年3月ごろ
   ↓
特定教習 045月ごろ
   
−欠格期間明け(04年5月28日)-
   
本免許学科試験 04年5月28日
   ↓
本免許技能試験 04年6月初旬目途
   ↓
免許取得


■仮免許学科試験

免許が完全になくなっている以上、学科からやり直しなのは言うまでもありません。基本的な交通規則は勿論分かってはいますが、結構難しいのが、交差点から何メートルは駐車禁止とか、横断歩道手前何メートルは追い越し禁止といった数字のあるやつですね。また案外あまり見かけない標識などは覚えていませんし、紛らわしいものもあります。

たとえば以下の二つの青い標識が何だか即座に答えられる免許所持者がどれくらいいるでしょうか。

 

左が「優先道路」で、右が「安全地帯」です。いずれも普段あまり見かけることもないので、免許所持者でも分からない人が多いでしょう。また次の二つの標識はどうでしょう。一目で何かを禁止しているのは分かりますが、どっちが何だか答えられますか?

  

左が「駐車禁止」で、右が「車両通行止め」です。紛らわしいので標識を見ただけでは区別ができません。実際「車両通行止め」などはこの標識以外にも、それらしいポールが立っているとかで、実道路ではそれなりに分かるようになっていると思いますが、試験で標識だけ出たら分かりません。

これらは参考書と問題集をそれぞれ一冊ずつ買って独学しました。昔免許をとった時も学科は全然問題ありませんでした。数字の問題も意味もなくその値が決定されている訳ではないので、規制の趣旨を理解すればおのずと分かります。2日ほどみっちり勉強し、過去問8回分はやりました。

仮免学科試験は平日の午後しかやってませんが、予約は必要ないので都合のいい日の午後に行って受けるだけです。受付は午後1時から1時半です。2004年1月21日(木)、この日は休暇をとり、午前中は引き続き最後の勉強をしました。1時ごろ二俣川試験場について、書類を書いて、証紙(手数料3,300円)を貼り、適性検査をします。2時にはいよいよ免許再取得のスタートである仮免許学科試験です。50問中45問以上正解なら合格です。自己採点をした感触だと思ったより間違えた問題が多いような気がして、発表まで結構不安でした。以下のような電光掲示板で発表されます。(写真は当時のものではありません)

3時50分発表。結果は48問正解で合格。不安は取り越し苦労だったようです。間違えた問題はどんな内容だったかは覚えてませんが、まずは一発合格、幸先のいいスタートです。

学科に合格すると勝手に最短の技能試験日が予約されます。技能試験は平日の午前、午後2回実施しているようです。この頃は空いていたようで翌日(1月22日)午後の部が予約されてましたが、練習がまだなので月曜日(1月26日)午前に変更しました。


■仮免許向け技能練習

仮免許の技能試験に向けての練習は、前述の運転楽習バックアアップで教わりました。社長兼講師の浜本さんが丁寧に教えてくれます。因みにここはオートマ限定のみとなっています。私も速度重視だったのでオートマ限定を取るつもりでした。最近は再取得の方の多くがオートマ限定にするようです。そのため浜本さんもオートマ車しか持ってないので、オートマ限定のみの教習になります。その後マニュアルがほしくなったら限定解除をしますが、これは教習所でも4時間+所内検定、試験場の試験も所内だけとのことで段階取得の方が効率いいようです。

練習は実際の二俣川の試験場のコースを使ってやります。そのため試験場のコースを借ります。それらの費用含めて、1時間8,000円です。

[二俣川試験場コース]

1月24日(土)、2時間練習しました。試験コースは3コースありますが、全てを丁寧に教わりました。

[仮免1号コース]

手ごたえは非常に良かったです。浜本さんも一発合格できると思いますと言ってくれました。


■仮免許技能試験(1回目)

1月26日(月)、仮免許技能試験の日です。この日は午前半休を取りました。朝8時15分には二俣川につき、8時30分受付。試験車使用料として1,100円払います。ここで今日のコースが分かるので、その後9時までなら場内に入れるため今日のコースを歩きます。

[技能試験待合室]

9時には上の写真の待合室にて、試験の説明があり、その後すぐに階下にあるスタート地点に降りて待機します。

[技能試験スタート地点]

9時15分にはもう自分の番にきました。試験官は人のよさそうなおじいさん。これはついてるかも。しかし調子よく課題をこなしていたのですが、40km/h指定道路で何と60km/h出してしまい、試験官に「何でこんなに出しているんだ」と怒られてしまいました。何とタコメータースピードメーターを見間違えて、40km/hをキープしているつもりが、タコで4000rpmをキープしていたため、60km/hになってしまったのでした。何たる不覚。笑い話のように思われるかもしれませんが事実です。その後はばっちりでカーブなどはピタっとキープレフトしてて非常に綺麗だと褒められました。試験官は「いいね、いいね」の連発です。またスピード出しすぎの理由も上記のことを正直に話したら、「あぁそういうことだったのね。それで出しちゃったんだ」と何だか大目に見てくれそうな気配。

それでも終わってから3時間近くの長い待ち時間は不安と期待です。12時近くにやっと合格発表です。しかしあえなく不合格! やっぱりスピードの出しすぎはねぇとのこと。「何だよこのじじい。思わせぶりなこと言ってたくせに」と正直思いました。まぁスピードで取消になった者が、試験でもスピードの出しすぎではねえ。悔しかったけど仕方ありません。やはり次の技能試験は勝手に最短日が予約されており、それは翌日午後でした。明日の午後の業務予定を確認して、もう続けて受ける他ないと思い、変更しませんでした。因みにここで次の試験の試験料3,300円を払います。学科試験の時に払った3,300円は学科試験の手数料ではなく仮免許試験自体の手数料なので、技能試験に落ちるとまた払わなければなりません。試験車使用料の1,100円は当日払います。この後はがっかりしつつも、すぐ出社しました。


■仮免許技能試験(2回目)

翌日27日(火)午前中仕事して、午後は実質さぼり。どんな理由をつけて会社を抜け出してきたかは覚えていません。1時前に二俣川につき、受付して試験車使用料を払い、1時22分試験説明。

すぐに試験も始まりましたが、今日は順番が後の方だったので、私の試験は2時35分ごろ。この日の試験官は、まぁ試験官としては普通のちょっと怖そうなおじさん。しかし試験内容はばっちり。終了後も試験官のコメントは一切なし。これは合格の証か? 待つこと1時間強、4時前に合格発表。ガッツ合格です! この時試験官から特にコメントは無かったと記憶しています。4時45分には仮免許証が交付され(交付料1,200円)、そのまま意気揚々と帰社しました。


さて何とか仮免許が取れ、一応車が運転できるようになりますが、それには以下のような標識を車の所定の位置に付けないといけません。

試験場に一応このプレートが売ってましたが、高かったので自分で作りました。実は材質も多少指定があった(金属、木その他の材料を用い、使用に耐えうるものとする)のですが、それは読みとばしていて、普通紙に印刷して、それをビニールで包んで磁石で車に貼り付けてました。まぁ使用に耐えたのですから問題なかったでしょう。これを付けて買い物などに行くと、とても恥ずかしかったですが、車が運転できたのは非常にうれしかったです。この週末早速家内を乗せてドライブに行ってしまいました。 

因みに仮免許はあくまで「仮」であり、まだ十分に公道を走ることができる技能を持った者ではないという建前ですから、危険な道路の走行が禁止されています。高速道路、自動車専用道路、混雑した道路を走ってはいけません。実は私はこの制約を知らなかったので、一回だけ高速道路を走ってドライブに行ってしまいました。この制約があったことはこのページを書き始めた時に仮免許について調べてて分かりましたが、免許交付時のちらしにもしっかり書いてありました。ただ実際は再取得者(過去に本免許を持っており、実際に高速道路を走行したことがある者)については交通警察の運用で黙認しているのが現実のようです。


■取消処分者講習

次に取消者の登竜門、取消処分者講習です。3月に休暇が取れたので受講しました。場所は二俣川試験場です。前述のように取消処分者講習は指定教習所でも行っていますが、神奈川県では教習所でも平日しか実施してなかったので、条件は同じですから試験場で受けました。後述しますが条件的には試験場の方がいいです。3月23日(火)と24日(水)の2日間です。費用は33,800円でした。講習内容は講義とかビデオといった免停講習などと似たようなものが多かったですが、基本的に近々本免許を受ける人たちなので、本免許の路上試験コースを実際に運転させてくれます。従って前述したように取消処分者講習は仮免許所持が受講条件ではありませんが、仮免許を取ってから受けた方がいいですね。私の時は持ってない人はいなかったように思いますが、持ってない人は所内を走るしかないのでしょうね。また試験場なので、全く本試験と同じコースが走れるのでいい練習になります。そういう意味で取消処分者講習は試験場で受けるのがいいです。ただし路上試験コースはたくさんあり、その全コースを走れる訳ではありません。

私が取消処分者講習で最も印象的だったのは、実は最初の自己紹介でした。受講者は3、40人いたような気がしますが、6人くらいでグループを編成します。そのグループ内で最初に自己紹介を行います。通常のありきたりな名前、住所などを言ったあと取消処分者特有の紹介事項として取消理由を言います。すると人身事故が圧倒的に多かったです。しかも相手が死んでいるという人が二人もいました。私のようなスピード違反など可愛いものでした。欠格期間が1年の人も稀で、最長の5年(※)の人が何人もいました。

※平成21年の改正で欠格期間は最長10年になっています。

中には一人、取消から既に20年経っている人がいました。やはり事故で相手を死なせており、刑務所にも入っていたようです。何年入っていたかは言いませんでしたが、出所後欠格期間が明けても運転する気にならなかったようです。20年が経ってやっと気持ちの整理が多少ついたのでしょうか。再取得する気になって、取消処分者講習を受講しにきたのです。

そんな感じでこの講習は今までのいろいろな講習とは違った雰囲気を感じました。講習自体は淡々と進み、最後に特に試験などはないので、無事終了証書を発行してもらいました。

[取消処分者講習終了証書]


■特定教習

前述のように少しでも早く免許を得るため、取得時講習ではなく高い特定教習を申し込みました。私が選んだのは通いなれていた二俣川にあるその名も二俣川自動車学校で実施されていたものです。費用は29,800円と本当に取得時講習費の倍以上です。ただこれには二俣川自動車学校の入校費4,600円が含まれていて、後にバイク練習のために入校するときに免除になるので、使えるかもしれません。5月17日(月)、会社へ行く前に二俣川自動車学校の事務所(二俣川駅から10分くらい)によって、申し込みをしました。

[二俣川自動車学校事務所]

5月22日(土)、午前8時25分に二俣川自動車学校の事務所につき、ここからワゴン車で練習場へ送迎してくれます。練習場は事務所とは別のところにあり、二俣川駅からは歩ける距離ではありません。練習場についてみると、何これっと思うくらいこじんまりとした所でした。

[二俣川自動車学校練習場]

非公認教習所ってみなこんな感じなのでしょうか。9時からの講習開始です。最初に応急救護の講習があり、午後に高速道路教習危険予測講習とみっちりやって、終わったのは18時ごろでした。これも特に最後に試験などはないので、終わったら終了証をもらって帰ります。 


■本免許学科試験

学科の勉強の方は仮免の時に確りやったので、復習程度にやりました。受験日は勿論欠格期間あけ初日の5月28日(金)です。仮免同様学科試験は予約の必要はありませんが、平日午後のみです。この日の午後に二俣川へ行きました。手数料は2,400円と仮免の時よりかなり安いです。13時55分ごろ試験開始。今回は不安は殆どなかったです。特定教習の時一緒だった人がいて、答え合わせをしたりして時間をつぶしていました。15時50分合格発表。点数は忘れましたが合格です。

例によって勝手に最短の技能試験日(いつだったかは覚えていません)の予約が入ってましたが、翌々週の6月8日(火)に変えました。なぜこんなに間を空けたのかはよく覚えていません。既に技能練習はしていたので翌週でもよかったと思うのですが、後述するように練習の結果があまりよくなかったので、もう少し練習したいと思ったからでしょうか。また仮免許の時と違って混んでいて、適切な日を予約できなかったのかもしれません。


■本免許技能練習

本免許技能試験は路上コースの試験の他に所内でも方向転換、または縦列駐車の試験があります。試験ではどちらかなのですが、どっちにあたるかは分からないので練習は当然両方やっておく必要があります。そのため1時間は仮免許の時のように二俣川試験場コースを借りて所内練習をします。5月23日(日)午前、9時から所内練習1時間と路上練習2時間と計3時間みっちり練習しました。所内の練習は試験場を借りるので仮免練習の時と同じ1時間8,000円ですが、路上練習は1時間6,000円です。

残念なことにこの4月から路上試験コースが6コースになりました。厳密に言うと以前から6コース(AからFコース)だったのですが、そのうちA、B、Cコースは二俣川駅周辺を通るため渋滞するので、事実上全く使われていなかったのですが、それをちゃんと使うようにしたということです。D、E、Fコースの周辺住民から苦情があって、走行コースが少しでもバラけるように全コースを満遍なく使うようにしたのです。受験者としては覚えないといけないものが倍になって非常に辛かったです。

路上コースは必須課題コースである一般課題コースと、自由コースである自主設定コースに分かれていて、最初に一般課題コースをやって、その後に自主設定コースを走って終わります。終わって試験場に帰ってきたときに点数が残っていたら、前述の方向転換か縦列駐車をやります。自主設定コースはスタートゴールだけが決まっていて、途中は自分でコースを選ぶことができます。通常は自分で実際走ってみて走りやすいコースを探すのでしょうが、私の場合は浜本さんが予め安全なコースを設定してくれているので、そこを走ることになります。

以下がDコースの例ですが、一般課題コースで、自主設定コースです。

[普通一種 路上Dコース]

ここでちょと疑問に思うかもしれませんが、Dコースは自主設定コースのゴール、つまり試験の最終地点が試験場ではありません。次の受験者はどうなるのでしょうか。実はこの後、次の受験者は下記のようなEコースとなっていて、Eコースは一般課題コースのスタート地点がDコースのゴールになっているのです。つまりここで受験者交代なのです。そしてEコースの受験者が試験場まで戻ってきます。Dコース、Eコースはセットになっている訳ですね。この場合最後の試験場での方向転換などの試験は、両コースの受験者の点数の残っている者が改めて交代で実施することになります。これを2人コースと呼ぶようです。尚、後述するFコースだけは単独コースでFコースだけで完結しています。

[普通一種 路上Eコース]

因みに4月からちゃんと使うようになったA、B、Cコースは3つがセットになっています。つまりAコースの一般課題のスタートが試験場で、Bコースは一般課題も自主設定コースも試験場外です。そしてCコースの自主設定コースのゴールが試験場になっています。これを3人コースと呼びます。

いずれにしてもこれだけの沢山のコースがあるので路上練習2時間では全コース回れませんでした。しかも内容的にもあまり調子よくなく、手答えがないどころか不安になり落ち込んでしまいました。もう2時間くらい練習しないとだめかなと思いました。仮免の時に一度落ちているトラウマもあるので、「何とかなるかさ」とはとても思えませんでした。

そのためもう2時間練習することにしました。6月5日(日)午前です。練習の手ごたえがあった訳ではありませんが、これで一応6コース全部走ることができました。 


■本免許技能試験

6月8日(火)。いよいよ本免許技能試験の日です。何と緊張のあまり完徹をしてしまいました。仮免技能で一度落ちているのが尾を引いてます。午前中は仕事をして、午後仕事を抜けて受験に行きました。これに合格すれば1月から頑張ってきた普通免許再取得の長い道のりが終わるのです。二俣川駅から試験場への長い上り坂を歩いている時に「今日この坂をどんな気持ちで下れるだろう」なんてことを考えていました。

8時29分試験場着。試験車使用料1,000円(これも仮免より若干安い)を払い待合室へ。コースはFコースでした。これは昔からよく使われていたコースで見ていただくと分かるように非常に簡単なコースです。Dコース、Eコースと違って、Fコースは自主設定コースのゴールが試験場になっていて、一般課題コースとほぼ同じところを通ります。

[普通一種 路上Fコース]

しかしだからと言ってラッキーなどとは思えませんでした。

9時5分には待合室にて説明があり、仮免の時と同様階下のスタート地点で待機です。スタート地点は仮免の時と同じ場所です。9時20分に私の番がやってきました。試験官は普通のおじさん。試験内容はあまり覚えていませんが、特に変な車や人が出てくるといったアクシデントもなく非常にうまくいったと思います。所内の課題も問題なくクリアしました。やはり試験官のコメントはありません。

長い待ち時間の末、12時10分発表。合格です! 何だかこれまでの苦労を思い返されて、少々目頭が熱くなるのを覚えました。早速家内に電話で報告しました。12時50分写真撮影。そして13時20分免許交付(交付料1,750円、こっちは仮免より高い)。一応初心者ということなので、初心者(若葉)マークが必要ですが、詳細に覚えていませんが確か誰かにもらったと思います。

帰り道はスキップしたいくらいでしたね。気持ちのいい下り坂でした。この日はそのまま帰社しましたが、非常に気持ち良く仕事ができたのは言うまでもありません。

何とかまた免許を取得しました。費用は結局試験手数料など試験場に払った法定費用が15,150円。浜本さんに払った練習費用が48,000円。これに加え特定教習費が29,800円で取消処分者講習費33,800円。更に11回に及ぶ二俣川への交通費と勉強のために買った書籍2冊。しめて132,730円也。このうち取消処分者講習費は教習所に通った場合でもかかる費用(厳密には本免試験手数料と交付料もかかる)なので、教習所との比較する費用は98,930円となります。教習所通いと比べ遥かに安上がりだったことは間違いありません。

内容 単価 回数 費用 日時
仮免試験手数料 3,300 2 6,600 2004/1/21  
仮免試験車使用料 1,100 2 2,200 2004/1/26 2004/1/27
仮免許交付料 1,200 1 1,200 2004/1/27  
本免試験手数料 2,400 1 2,400 2004/5/28  
本免試験車使用料 1,000 1 1,000 2004/6/8  
本免許交付料 1,750 1 1,750 2004/6/8  

法定費用計

    15,150    
仮免練習費用 8,000 2 16,000 2004/1/24  
本免練習費用(所内) 8,000 1 8,000 2004/5/23  
本免練習費用(路上) 6,000 4 24,000 2004/5/23 2004/6/5

練習費用計

    48,000    
特定教習 29,800 1 29,800 2004/5/22  
交通費 380 11 4,180    
書籍 900 2 1,800    
小計     98,930    
取消処分者講習 33,800 1 33,800 2004/3/23  2004/3/24
合計     132,730    


■取得後

しかし浮かれてばかりはいられません。前に初心者マークのことを書きましたが、初心者はこれをつけていないと違反になります。しかしそんなものとは比較にならない厳しい制度が初心者には課せられていました。昔は無かった制度ですが、初心者(免許を取得してから1年たっていない者)については特に違反に対して厳しく処分する「初心運転者期間制度」なる制度ができてました。

免許を取得してから1年の間に違反をして点数が3点以上(ただし一回で3点の違反で3点になった場合は該当しない)になると初心運転者講習を受けないといけません。この講習を受けないか、または更にこの期間が明けるまでに違反をして3点以上(ただし一回で3点の違反で3点になった場合は該当しない)になると再試験を受けないといけません。この試験を受けないか、受けても合格しないと免許が取り消されます。この試験は非常に難しく普通は落ちるようです。実質受験対象になった時点で取消ということですね。この取消は欠格期間はないとか、違反をした種類の免許だけに適用といった通常の取消とは違う点があるのですが、普通免許(仮免も含め)がなくなってしまうことには変わりありません。もう一度こんな思いはしたくないのは言うまでもないので、これは絶対に避けたいです。

しかし但し書きにもある通り、実質4回違反をしないと取消には至りません。流石に気を付けていれば1年で4回も違反することはないでしょうが、本当に最初の1年は細心の注意をして運転していました。結局1年どころか4年間違反で捕まることはありませんでした。(逆に4年でもう違反をしたのかと叱られそうですが)

 

さて、普通免許は取り戻しましたが、肝心のバイク免許はどうなったのでしょうか。これから8年も後のことですが、結局再取得にすることになります。これについては免許再取得(自動二輪編)をご覧下さい。

 
※ここの記載はあくまで2004年の話です。2013年2月現在、運転楽習バックアアップの浜本さんの情報によると神奈川県(二俣川試験場)に関しては、予約は簡単なよう(2,3日後が指定される)ですが審査基準は厳しいようで、練習をちゃんとしていても平均して仮免許で5回、本免許で2,3回受けているとのことです。状況は常に変わるので、最新の状況はネットで情報収集をして下さい。

また前述しているように試験場コースは2011年からのがんセンター工事により、大幅に変更になっています。コース図などは現在と異なっているのでご注意ください。


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