北米マフラーの購入と装着

2017/3/6


購入までの経緯とマフラー選び

前にも書いたようにソフテイルはバランサー付きのエンジンのため振動が少くないこともあり、思った程鼓動感がありませんでした。これはマフラーを換えると改善されるらしいのです。もう年なので爆音は卒業しようと思ってましたし、カスタム自体はそれ程好きな方ではないので、購入当初はこのバイクについては改造、カスタムはしないつもりでした。しかし一番求めていた鼓動感が改善されるとあっては換えずにいられません。

いろいろネットで調べているうちにパインバレーというショップが北米マフラーというものを扱っているのを知りました。ハーレーダビッドソンの純正マフラーですが、いわば日本向けのものではなく北米向けに作ったもので、各種規制の違いから音量、パフォーマンスなどが日本向けのものよりいいということのようです。

純正ですが、過去の製品は基本的に作ってないので、いわば中古品を探してきて売っている訳です。そのため価格も安く、ほどほどの音量で、ハーレーらしい鼓動感を得られると言うことで惹かれました。純正マフラーなので日本向けと外観は殆ど同じです。

[北米マフラー]

また音量についてはオプションサービスとしてパンチアウト加工(所謂穴あけですね)を行うことで増すことができると書いてありました。通常この作業は有料(1万円ほど)ですが、こちらでマフラーを購入した場合は無料でやってくれるとのこと。先ほど爆音は卒業とは言いましたが、依然目立ちがり屋の私としては、折角マフラーを換えるなら、少々音は大きい方がいいと思い始めていたので、無料ならやってもらおうかなと思いました。パンチアウト加工のサイズは12mm16mm20mmから選べます。大きい方が当然音も大きいとのこと。ただし大きくするとそれだけ抜けがいいので、マフラーを換装しただけではエンジンの調子が悪くなることがあるため、吸気側の調整もする必要が出る場合もあると書いてありました。吸気側の調整をしないと加速時に息つきがあるとか、不快なアフターファイヤーがあったりといった症状になることがあるそうです。特にインジェクションの場合、16mmでも燃調の必要性が高いようですが、キャブレターの場合は許容範囲が広いので、たとえ20mmでも問題ない場合が多いようです。まあ実際は付けてみないと分からないみたいですね。そのため16mmくらいが無難かなと思いました。

またパインバレーではテイストアップ・バルブなるものを開発していました。2気筒なので基本的にマフラーは2つあるものが多いのですが、これを連結管によって繋げています。社外品などもそのようにしているものが多いようです。これに対し、このテイストアップ・バルブをマフラーの連結管との接合穴に入れて塞いでしまうのです。要するに前後マフラーの連結をやめて、それぞれを独立管とすることで、より鼓動感が増すとのこと。性能も良くなるようです。そのためのパイバレーオリジナルのアイテムですが、これもマフラー購入の場合無料で付けてくれるとのこと。

因みに中古品になるので、当然程度がいろいろあります。これはパインバレーの方で5段階にランク付けして価格差をつけて販売しています。個人的にはマフラーなら程度はどうでもよかったです。

早速2016年12月買おうと思ってパインバレーに問合せをしたのですが、2005年式ヘリテイジ用のものは在庫がなく、入荷を待つしかないということでした。前述のように中古品なので出物を待つしかないのです。とりあえず予約(パンチアウトは16mm)はしましたが、1、2か月はかかるだろうとのこと。まあ春先までに入ればいいやくらいに思っていたので待つことにしました。

その後、ツーリングに行った時など人のハーレーを気にして見るようになりました。爆音のものもあり、何となく羨ましく思い始めてしまい、パンチアウトを20mmに変更しようか悩み始めました。だめならキャブの調整をすればいいのだし、後で不満が出て広げてもうらうのも面倒なので、結局20mmに予約内容を変更しました。

そんな折1月29日、江の島の聖天島公園ハーレー乗り達とバイク談義をする機会がありました。皆さんバリバリにカスタムをしており、いたく刺激されました。中にはカスタムに80万円もかけている人もいました。やはりせめてマフラー換装くらいしないと、ハーレー乗り達とは話が合わないなと実感し、益々マフラー換装の思いが強まりました。

[江の島 聖天島公園でのハーレー乗り達とのバイク談義]

しかし2か月を過ぎた2月に入ってもパインバレーからは連絡がありません。マフラーも北米マフラー以外、所謂社外品もいろいろ調べ始めました。社外品なら現在製造しているものがすぐに購入できると思ったからです。するとスリップオンであれば社外品の新品でも思ったより安い(5万円から8万円程度)ことが分かりました。フルエキなど必要ないのでスリップオン(サイレンサーのみ)で十分です。いろいろな人の口コミを見てみると爆音の話、鼓動感の話、重低音の話など、だんだんと社外品もいいかなと思い始めたのです。

その後、予約から2か月半以上が過ぎたので、しびれを切らしてパインバレーに電話をしてみました。2月24日(金)のことです。すると来週くらいに入荷予定なので、それを確認してから連絡するとのことでした。ただそれが使い物にならない可能性もあるとのこと。だとすると次はいつ入るか分からない。やはり2006年式以前のものは出物が減ってきているということでした。その場合社外品についてもご提案差し上げたいという話も出ました。前述の話もあるので、それも全然OKと答えました。

そのためもっと本腰を入れて社外品も調べてみました。爆音についてはかなり興味が湧いてきてしまっていたのですが、一方デメリットも大きいという口コミが多数ありました。まずは近所などの目です。朝エンジンをかけるのに気を遣い、遠くまで押して行っているとか、わざわざ消音バッフルを付けたとか、結局静かなものに変えてしまったとかいう話が多数ありました。我が家も住宅地で近所も隣接しており、結構朝早く出ることが多いので、これは少々気になりました。

また吸気系をいじらないといけないという話も当然ありました。先ほどパンチアウトでサイズを大きくした場合、調整が必要になるかもと書きましたが、より爆音で抜けがいい訳ですから、当然調整の必要性も格段に高まる訳です。若い頃はかなりキャブなんかもいじりましたが、今はもうそこまでする気がありません。

翌週になっても入荷したものの状況連絡がないので、2017年3月1日(水)こちらからパインバレーにまた電話をしました。入荷した北米マフラーは使えるとのことでした。程度もよくランク4とのこと。しかし一応社外品のこともこの際相談してみたのです。やはりネットの口コミ通り、爆音はその他のデメリットとトレードオフで、確かに五月蠅すぎて静かなものに変えちゃうお客さんも多いとのこと。

また吸気系のチューニングは社外品の場合、ドライバー一つでできるものから、キャブを下して分解しないとだめなものまであるとのことです。一方北米マフラーであれば20mmのパンチアウトでも、いじらないで済むか、少なくともキャブを下してまでのチューニングは必要ないとのことでした。やはりバイソンバンス&ハインズなどの爆音系はほぼキャブを下して分解してのチューニングが必須とのことで、パインバレーではそれはやってないとのこと。一応どこか紹介はしてくれるとは言ってましたが。

それでも、この際後悔しないように爆音系にしようと思いました。音が大きすぎたら消音の方法は別にありますし、キャブ調整も久々に頑張ってやってみようかと思ったからです。そこでバイソンについて確認してもらったのですが、残念ながら2006年式以前は製造終了になってしまっていたとのことでした。どうも2005年式の場合、社外品でも選択肢が非常に狭いことが分かったのです。

ちょっと悩みましたが、結局入荷した北米マフラーのパンチアウト20mmで注文してしまいました。価格はランク4なので税込42,000円。発送は明後日金曜日(3/3)にはするので、早ければ土曜日(3/4)に着くとのことでした。にわかに楽しみになってきました。

パインバレーのサイトに購入者の口コミがあり、取り付け時の話がなどが載っていました。今のマフラーを外すのが結構大変だったとの書き込みがありました。ZX-14Rのスリップオン交換の時もかなり苦労したので、ちょっと心配になりました。一方取り付けはすぐできたと書いてあります。

気持ちが早ってきたので、「早ければ土曜日に到着」というのが気になりました。日時指定をしてなかったので日曜日になってしまう可能性もある訳です。指定をしなかったのは失敗したなと思って金曜日にパインバレーに連絡しました。発送は夕方ですが、土曜日指定にするので必ず土曜日に着くとのこと。ヤマトの宅急便を使うとのことで、発送したらメールで伝票番号などを知らせてくれるとのこと。

とりあえず土曜日中に着けばその日は取説などをしっかり読んで準備し、翌日曜日は朝一から装着できてツーリングも行けるので、それでいいかなと当初は思っていました。

しかし土曜日中に装着、試乗までできれば、日曜日のツーリング計画の自由度が高まります。そこで土曜日の朝一にヤマト運輸に連絡して時間指定を打診したのです。最速で12:00から14:00の間に配送可能ということだったのでそれでお願いしました。これなら最悪装着に3時間かかっても、日が暮れる前に試乗できます。夜はあまり走りたくないんですよね。


装着

時間指定をお願いした後、午前中NSRを少し乗ってきて12時には帰ってきました。12:00から14:00とは言ってもどうせ14時ぎりぎりだろうとは思っていましたが、昼飯を食べて、早速換装の準備に入りました。この巨体を作業がしやすいように道路に出したり、工具その他の準備もそれなりにかかるからです。

それに新マフラーは来なくても、先に現在のノーマルマフラーを外す作業はできる訳です。前述のように口コミでは外す方が大変だったと書かれていました。ものが来るまでにやってしまおうという訳です。その方が作業完了を早めることができて、より明るいうちに試乗できます。しかし結果的にはこれはあまりいい選択ではありませんでした。それについては後ほど。

という訳で早速ノーマルマフラーの取り外しにかかりました。

 12:35 ノーマルマフラー取り外し開始

まず道路にバイクを出して、工具の用意、毛布の用意(外したノーマルマフラーなどを傷つけないようにおくため)をします。

そしてよく現在の装着状況を確認します。北米マフラーは基本的に形はノーマルと同じなので、同じ装着方法をすることになるからです。

その上で各ボルトなどにCRC556を吹きかけます。これは重要。

マフラーはエキパイとの接合部クランプ止めと前後のマフラーを繋ぐ連結管にマフラー一つあたり2か所ボルト止めされています。また連結管は車体フレームに2箇所のボルトで止まっていました。

まずエキパイ接合部のクランプの六角ボルトは14mmのめがねレンチで難なく緩みました。 しかし次に早速最初のトラブル。連結管とマフラーを固定しているボルト(六角ボルト)が10mmめがねレンチだと空回りしてしまいます。ではその下の9mmレンチをと思ったのですが、何とこれだと入らないのです。もう一度10mmを試しましたが、やはり空回りしてしまいます。もしかしたらボルトの頭が舐めてしまっているのかと思いました。もし六角ボルトが舐めているとすると、インパクトドライバーが使える訳ではないので非常にやっかいですが、見た感じそうでもなさそうです。ではどうしてだろう?

ふとパインバレーのホームページでインチ工具が必要といった記述があったのを思い出しました。そうかアメリカ製のバイクだからインチなんだと気が付いた訳です。そうするとそんな工具持ってないなと愕然としたのですが、手持ちのソケットレンチにサイズが「7/16」とかよく分からない刻印のあるソケットがいくつかあったので、その中からいくつか当てはめてみたら、ちゃんとボルトに合ったものがあったのです。

それには「3/8」と刻印されていました。

後で調べたのですが、これがさまにインチでこのソケットのサイズを表しており、これはインチ工具だったのです。3/8インチとはmmに換算すると約9.52mmであることが分かりました。確かにこれでは9mmレンチは入らないし、10mmだと空回りするはずです。今まで何だか分からなかったので使ったことのなかった工具でしたが助かりました。このソケットレンチはインチ工具が欲しくて、それを意図して購入したものではありませんが、たまたまインチ、メートル両方のソケットが入った優れものだった訳です。感謝感謝。

因みにエキパイ接合部のクランプは14mmのめがねレンチが使えたと書きましたが、実はこれも9/16インチだったのです。これはmmに換算すると14.28mmになります。14mmとの差が0.3mm多いのですが、これだと誤差、余裕の範囲で使えてしまったのかと思われます。

[本来使うべきだった9/16インチのソケット]

まあボルト類はサイズさえ合えば、CRC556もかけてあるのであとは難なく緩めることができました。しかし次にまた思わぬトラブルです。

マフラーがエキパイからなかなか抜けません。ZX-14Rのマフラーも硬かったですが、こっちは比較にならないほど硬いです。少し回しながらもやってみましたが、外れる感触がありません。そもそも連結管との接合口が邪魔して回転もさせにくいのです。連結管の方も緩めてみるといいかと思いましたが、これは意味がありませんでした。それでも頑張って地道に回転させながらやってみたので、時間はかかりましたが何とか外すことができました。後方のマフラーも硬かったですが、悪あがきをせず地道に回転させながらやったので、前方よりは早く外せました。  

 13:07 何とか取外し完了

ノーマルマフラーを外し終わったところです。ここまで約30分。苦労しましたが想定よりは早いくらいです。

もう少しアップで。黒い連結管の存在が分かるでしょうか。これが結構やっかいだったんですよね。

 

 13時前、北米マフラー到着

まだノーマルマフラーを外している時に到着しました。思ったより早かったです。時間ロスのない、いい時間に到着してくれました。

 

 ノーマル日本向けマフラーと北米マフラー

外したノーマルマフラーです。それぞれ大きさが違うように見えるのは写真の撮り方のでせいで、遠近法でそう見えるだけです。前後全く同じものです。

向かってマフラーの右方がエキパイとの接合部分ですが、その近くに見える口が連結管との接合口です。これが外す際に回転させるのに邪魔だった訳です。

この口の中にはガスケットがありますが、再利用するので外します。

またマフラーの下の方に見えるのがヒートガードです。これは金属製のベルトで止められています。これも再利用するので外します。

こちらは届いた北米マフラー(下の二つ)です。

中古品ですが、綺麗に磨かれているので新品のようです。一応ランク4ということで程度はいいものです。

 

 

新旧マフラーを並べてみました。やはり撮り方が悪く、手前の北米マフラーの方が大きく見えますが、サイズの差は殆どないようです。

この後前述のようにノーマルから連結管接合口のガスケットヒートガードを外します。ガスケットはマイナスドライバーこじ開けるように外します。これは簡単でした。

ヒートガードもマイナスドライバーを使ってバンドを緩めて外します。そして同じように北米マフラー側に取り付けます。

これがパインバレー独自のパーツ、テイストアップ・バルブです。

これをマフラーの連結管接合口に差し込んで、ノーマルからはずしたガスケットを上から被せるように取付ます。こうしてこの穴を塞ぐ訳ですね。

さていよいよ口コミでは外すよりずっと簡単だったという装着です。先にエキパイ側、マフラー側にそれぞれにオイルを塗っておきます。チェーンオイルを代用しました。

そして前側のマフラーからエキパイとの接合。ところがこれが入らない。硬くて全然入らない。この時も回しながら入れてみたり、後ろからハンマーで叩いたりもしてみましたが、それでも入らない。

これはさすがに困ったので、パインバレーに電話をしてサポートを依頼しました。ホームページには困ったら電話サポートするので連絡下さいと書かれていたからです。サポートの人曰く、どうしても個体差があるので、径が少々合わず案外硬いとのこと。さすがアメリカ製。日本製だとそういうことはない気がするが。口を広げながら入れるとのこと。ん?どういう意味?と尋ねたら、要はマフラーを前後左右に揺らしながら、こじ入れるのだということでした。 そのようにやってみたら何とか入りました。

しかしまた次の課題。連結管とマフラーをボルト止めをするのですが、それの穴と位置が合わないのです。回転させればボルトの穴とは合うのですが、そうすると今度は連結管との連結口部分が合わない。またしてもこの口が邪魔しているのです。これもアメリカ製のため? 再びパインバレーに電話。しかしこれについてはおかしいとのこと。最悪このボルトを止めなくてもエキパイとの接合部分でしっかり止まっているので、何とか走れるため後日見てもらう約束をして電話を切りました。

それでも気になるので、連結管を車体に固定しているボルトを緩めて、連結管を少しぐらぐら動くようにしてみました。それをやったら何とかボルト穴を合う位置に行ったのです。結構ずれていたのが、これだけでなぜ合うようになったのかはよく分からないのですが、まあ結果オーライです。

次に後側マフラーですが、こいつはどうも周りにじゃまものが多くて、そもそもうまく刺せないのです。あれ?抜く時はできたのに。特にエキパイにあるヒートガード(前述のマフラーにつけるヒートガードとは違います)が邪魔です。実は説明書には最初にエキパイのヒートガードを前後とも外しておくと書いてあります。結局前側はヒートガードを付けたまま、外すのも付けるのもできてしまいましたが、後側はだめです。仕方なくエキパイのヒートガードを外しました。マフラーと同様に金属製のバンドで止まっているのでマイナスドライバーでバンドを緩めて外します。これは難なく完了。 そうしたら結構楽に装着することができました。

前側もヒートガードを外しておけば、外すのも付けるのももっと楽だったのかもしれません。説明書はもっぱらノーマルの外し方を書いてあります。むしろ付け方は殆ど書いてません。まあ付けるのは外しの逆をやればいいだけだからでしょう。それに実は説明書には先ほど電話で教わったマフラーの外し方(マフラーを前後左右に揺らしながら外す方法)もしっかり書いてあったのです。また必要な工具のサイズもインチ表示でそれぞれの箇所毎に書いてあるではありませんか。

しかしものが到着する前に外し作業を始めてしまったので、当然これは読んでなかった訳です。やはり作業は先にしっかり説明書を読んでから取り組まないといけませんね。気持ちが早って先に始めたのが、あまりよくなかったということです。

最後に各ボルト類の増締めを行って完了です。

 14:21 装着完了

結局口コミで簡単だと書いてあった装着の方が小一時間もかかって大変でしたが、トータル1時間半で完了です。丁度ZX-14Rの時と同じくらいの時間でしたね。 説明書を先に読んでおけば、もう30分は短縮できたように思います。

ヒートガードの位置を微調整、オイル汚れ拭き、工具片付けなどで全作業完了です。

 装着後の試乗

当然早速試乗しました。確かに音は決して爆音ではありませんが、鼓動感が格段によくなりました。

心配していた加速時の息つきや、アフターファイヤーもなく、これならキャブ調整は必要なさそうです。

ちょっとライコランド東雲店まで走ってきました。写真はその駐車場にて。

しかし鼓動感や音量が増すのはアクセルをひねった時なので、どうしてもアクセルをあおりがちになりますね。スピードの出し過ぎに気を付けないといけません。あと燃費は悪くなるかも。


 
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