Kawasaki ZXR250

2012/12/30


私が1994年8月に限定解除をしてHONDA CB750Fを買ってから、よく嫁さんとタイデムでツーリングに行ってました。しかし当時はタンデムでの高速道路通行はできなかったため、あまり遠くに行けなかったのでいっそ嫁さんも中型を取るかという話になり、1994年10月に中型免許をとり、最初に購入したバイクが Kawasaki ZXR250というバリバリの4ストロークレーサーレプリカでした。

このバイクを選んだ理由は、何と言ってもそのスタイルのよさ。そして足つきのよさでした。

1980年代後半、空前のレーサーレプリカブームにあってもカワサキは積極的ではありませんでした。KR250やKR-1という2st 250ccのレプリカは出してはいましたが、4stや400cc以上のクラスに対してレーサーレプリカを作っていませんでした。そこに突如1989年、他のメーカーのどの機種よりもレーサーレプリカ然とした4ストロークのバイクを250cc、400cc、750ccの3クラスで発表したのです。

何といっても、市販ロードスポーツ車初の倒立フロントフォークを備えており、時代の最先端をいったあたりが魅力でした。尚、購入したのはモデルチェンジをした1991年式の2型です。後にバイクの各クラスで最高出力の自主規制値が下がり、250ccクラスは45psから40psになりますが、これはその前のまだ45psフルパワー時代のものです。


地獄の初ツーリング

このバイクを購入し、私のCB750Fと一緒に行った念願の最初のツーリングは千葉南房総でした。1994年11月3日のことです。空はどんより曇ってました。柏から国道16号を進み、富津岬へ行きました。天気が今後更に悪化しそうなので、ここで引き返すことも考えましたが、それ程の距離ではないだろうと思い、館山を目指したのです(因みに当時高速道路は君津あたりまでしか行ってません)。しかし国道127号線は道も狭く渋滞していて、ことの他時間がかかってしまいました。それでも昼ごろには館山につき、昼食をとってすぐに帰途についたのですが、ついにが降ってきました。帰路は往路の国道127号線の渋滞を避けたかったので、山越えとなる国道410号線を選んだのです。

これが大失敗でした。ここは国道とも思えぬ細い道で、それなのに大型車が時折通ります。細いカーブでの大型車のとすれ違いは非常に恐ろしく、特に初ツーリングの嫁には酷でした。整備されてない汚い道で雨のためぬかるんだ場所もあり、私でも結構きつかったのですから、嫁のきつさはいかばかりか。

それでも何とか山越えして、16号に帰ってきた頃にはもう暗くなっていました。あと20分くらいで自宅にたどりつけるというところで、後ろを見ると嫁が来ないのです。どれくらい待ったでしょうか、引き返そうと思った時にやっと嫁がやってきました。嫁が言うには、交差点でスタートしようと思ったらエンストし、エンジンがかからなかったといういうのです。とっさには原因は分からなかったようですがガス欠でした。嫁は追い越し車線と走行車線の間で止まってしまい、両脇を車が走り始めてしまったので、路肩に逃れることもできませんでした。止まっている嫁のバイクの両脇を大型ダンプカーなどが容赦なく通り過ぎていったとのことです。一通り車が通り過ぎた後、何とか路肩に移動して、恐らくガス欠だろうと思いつき、ガソリンコックをリザーブにしたらエンジンがかかったとのことでした。状況は想像しただけでも恐ろしいです。あの16号のガンガン大型車が走る道の真ん中に止まっている訳です。それもです。よくダンプに轢かれなかったものです。

これは完全に私の判断ミスでした。ZXR250の燃費とタンク容量、リザーブまでの量を計算してまだ十分だと判断していました。また慣れていればガス欠が近いのを感じることもできますが、これを嫁に求めるのは無理でした。そもそも館山まで行ったのも、国道410号線を選んだのも判断ミスです。取り返しのつかない事態にならなかっただけでも神に感謝です。

それにしても恐ろしい体験を嫁にさせてしまいました。初ツーリングは地獄ツーリングになってしまったのです。その後普通の快適なツーリングも当然何度か行ったのですが、この地獄の初ツーリングのトラウマは嫁から消えることはありませんでした。今でも自分の辛い思い出ワースト3に入ると言ってます。

レプリカはみなそうだと思いますが、ハンドル角が非常に浅かったので、Uターンが非常に難しかったようです。そのため取り回しは意外と難しく、何度も立ちごけをしていました。結局半年くらいしか乗らず、あまりいい思い出を残さないまま乗り換えてしまいました(95年4月26日売却)。

諸元
発売年月 1989年2月
年式 1991年
全長×全幅×全高×軸距 2000×685×1090x1360mm
乾燥重量 141kg
排気量 249cc
エンジン形式 4サイクル並列4気筒
弁機構 DOHC 4バルブ
冷却方式 水冷
内径×行程 49×33.1mm
圧縮比 12.2
最高出力 45ps/15000rpm
最大トルク 2.6kg-m/11000rpm
ミッション 6速リターン
タイヤ 110/70-17 140/60-18
タンク容量 15ℓ
価格 60万9千円(1991年式)

 


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